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本の紹介「キリンが笑う動物園」
「キリンが笑う動物園 環境エンリッチメント入門」上野吉一著、岩波科学ライブラリー、2009年1月、ISBN978-4-00-007494-0、1200円+税
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【和田岳 20090424】
●「キリンが笑う動物園」上野吉一著、岩波科学ライブラリー
「動物園に関する知識を体系化する本」をめざして、動物園の歴史や展示、そして福祉という観点から、実際の動物園の様子も含めてまとめた本だという。動物園は単なる見せ物小屋ではなく、文化・教育施設として、研究や教育にも貢献しなくてはならないとか。それに絡んで意図をもった展示づくりをしなくてはならないとか。動物の福祉にも配慮しなくてはならないとか。とても当たり前の主張が並んでいて、目新しさはあまりない。動物園の教育機能を喧伝しつつ、動物園が生態学や行動学を学ぶ場になるという視点が薄いように感じられた。ここがとても不思議。
お薦め度:★★ 対象:これからの動物園のあり方について気になるけど、まだほとんど何も知らない人
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