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本の紹介「切っても切ってもプラナリア」

「切っても切ってもプラナリア」阿形清和文・土橋とし子絵、岩波書店、1996年12月、ISBN4-00-116314-4、1500円+税


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【田中久美子 20040226】【公開用】
●「切っても切ってもプラナリア」阿形清和文・土橋とし子絵、岩波書店

 プラナリアを飼ってみるとかなり可愛い。うちで飼ってたのは、石ごと持ち帰る際、怪我をして目が再生されて、4つ目ちゃんだった。冬場だと水が腐りにくいので飼いやすい。井戸水で飼えたからラッキー! でも切り刻むなんて、なんとなく可哀そう…。そう思ってるうちに春になって暖かくなったら自分で5つぐらいに分裂した。すると水替えが大変! 何匹か流してしまい、次に水替えを一度忘れたら消滅していた…。
 えっ「切っても切ってもプラナリア」は?って?
 読んだらきっとプラナリアが飼いたくなります。描きやすいので観察記録も付けやすい。でも探すのは大変かも…。ぜひ読んでトライして!

 お薦め度:★★★  対象:小さい物が好きで世話好きな人

【六車恭子 20040227】【公開用】
●「切っても切ってもプラナリア」阿形清和文・土橋とし子絵、岩波書店

 プラナリアは知らなくても、「ドラゴンボール」にでてくるナメック星人なら知っているあなたならこの本は楽しめそうです。 「切っても切ってもプラナリア」! 岐阜県の入間川でとったたった1匹のプラナ リアを実験室で増やして研究材料にしているという。小さな体のプラナリアではじめ る「再生のしくみ」を科学する手ほどきがこの本だ。分断されたプラナリアはまえと うしろががわかっている? 再生はつけたし、それともつくり直し?などなど、プラ ナリアへの質問が実験のバリエィションを拡げる。<実験による観察><観察結果から仮説をたてる><仮説を実験によって証明する>科学する手順が親切に解説されている!

 お薦め度:★★★  対象:本の後半の宿題を解いて科学者めざす君へ


【瀧端真理子 20040205】
●「切っても切ってもプラナリア」阿形清和文・土橋とし子絵、岩波書店

 NHK教育TVのニャッキそっくりのかわいいプラナリアが、氷の上のろ紙の上でプルプル震えている。切ったプラナリアはろ紙ごと水につけると、簡単に水に戻せてしまう。そんな実験の工夫を盛り込みながら、プラナリアの再生を記録、再生のルールをみつけよう、と続く。
 科学とは何か、の説明があり、<実験による観察>と<観察結果から仮説を立てる>までは、読み手である子どもたちとともに進めていく構成だが、<仮説を実験によって証明する>は、「大学で研究していること」になってしまう。読後のはぐらかされた感じは、恐らく、この本の読み手がいったい誰なのか、が伝わらないことにあるのだろう。

 お薦め度:★★  対象:図書館や学校に一冊

【寺島久雄 20040207】
●「切っても切ってもプラナリア」阿形清和文・土橋とし子絵、岩波書店

 生きものの不思議さを実験指導させてくれる本である。
 プラナリアという切っても再生出来る再生芽を持つ生きものを実験体験する子供が自然の不思議さに感動し、驚き、学習して、興味を持つ様に手伝ってやるのが大人の仕事であろうと思われる。
 此の本で子供達が目をかがやかし、生命の鼓動を聞ける感性を持ち続けることを願っている。

 お薦め度:★★★★  対象:すべての子供達に

【和田岳 20040227】
●「切っても切ってもプラナリア」阿形清和文・土橋とし子絵、岩波書店

 まずは楽しく遊び、それから観察したことを考えてみようという「科学であそぼうシリーズ」の一冊。大学で研究している研究者が、科学者を目指す中学生くらいを対象に書いているらしい。この本では、プラナリアを切って、再生を観察するのがテーマ。プラナリアの採集・飼育の方法からはじまって、具体的な切り方まで丁寧に説明してくれます。それから再生を観察して、その結果を考えてみようと話が続いていく。
 結局の所、まだ謎は残ってるとは言え、プラナリアの再生について新たな発見をするには大学の研究室にでも行かないと無理らしいという事がわかるだけ。設備や試薬がなくっても新発見ができるよ、というテーマを提示するべきだっただろう。

 お薦め度:★★  対象:プラナリアを見てみたい人、飼ってみたい人、及びプラナリアで手際よく自由研究や生物学の宿題をこなしたい人


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