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本の紹介「このあな なんじゃ」
「このあな なんじゃ」きむらたえこ作・みぞぐちともや絵、仮説社、2020年4月、ISBN978-4-7735-0301-2、1500円+税
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【上田梨紗 20200624】【公開用有】
●「このあな なんじゃ」きむらたえこ作・みぞぐちともや絵、仮説社
普段目にするオカダンゴムシに似たハマダンゴムシや、食卓でお世話になっているアサリなど馴染み深い生き物から、遭遇してもゴミと間違えそうなニンジンそっくりのニンジンイソギンチャクなど、日常ではお目にかかれない生き物達が干潟で生活している。これらの生き物は、海底の砂や泥の上をはいまわり、中にもぐりこんで生活をしている底生生物だ。
泥の上と中の状態を知る事ができる、楽しい仕掛け絵本となっている。「じゃ」が、乱用されており面白い。巻末に「ひがたのいきものずかん」があり、この本に登場した生き物達の写真(イラスト)付き紹介文がのっている。すごく助かる。
新型コロナウイルスが落ち着いたら、干潟に行きたい。生き物好きな3歳女児のお気に入りです。
お薦め度:★★★ 対象:「貝ってやつらは想像をこえてくる」ことをまだ知らない人
【柴田可奈子 20200625】
●「このあな なんじゃ」きむらたえこ作・みぞぐちともや絵、仮説社
くりかえされる「なんじゃなんじゃ このあななんじゃ」。楽しくてついついページをめくってしまう。でも、最後までこのフレーズは我慢して聞いて。干潟の可愛い生き物たちがゆる〜い絵で次々あらわれます。ねぇ、本当にあなの奥ってこんななの?ってむずむずワクワクでページをめくってしまいます。干潟のなんじゃに会いに行きたくなる一冊。
お薦め度:★★★★ 対象:干潟合宿参加者
【中条武司 20200624】
●「このあな なんじゃ」きむらたえこ作・みぞぐちともや絵、仮説社
「なんじゃ なんじゃ このあな なんじゃ」の問いかけからはじまる仕掛け絵本。仕掛けを開くと穴の中の生き物が登場。そして、穴だけなくて干潟に飛び出す花やぶよぶよ・ぐるぐる、棒や緑も「なんじゃ なんじゃ」と問いかける。ページ順が潮上帯から潮間帯を経て、潮下帯にいたる構成もよく考えられている。
お薦め度:★★★★ 対象:カニや貝が好きな人
【西村寿雄 20200407】
●「このあな なんじゃ」きむらたえこ作・みぞぐちともや絵、仮説社
干潟に棲む動物をクイズ仕掛けでさがしてみるハンディタイプの絵本。幼児から親しめる。゜「なんじゃ なんじゃ」と問いながら折り込みページをめくると干潟の下から生き物が出てくるしかけ絵本。藻場もある。著者は、こうした場所に棲む底生生物の研究者で、干潟に棲む生物に親しんでほしいという願いから作られた本である。「干潟は、海にすむ多くの生き物たちのエサ場であり、休憩所でもあり、その子どもたちが育つ、いわば〈海の保育園〉でもあるのです。」と〈あとがき〉に書かれている。大阪湾は野鳥園、男里川、甲子園浜など干潟も多い。この本を持ってみんなで出かけてみては。
お薦め度:★★★ 対象:干潟に行きたい子どもたち
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