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本の紹介「クジラその歴史と科学」
「クジラその歴史と科学」小松正之著、ごま書房、2003年6月、ISBN4-341-08244-2、1200円+税
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【村山涼二 20040624】
●「クジラその歴史と科学」小松正之著、ごま書房
4m以下をイルカ4m以上をクジラと呼ぶ。歯のあるハクジラ、歯のないヒゲクジラ。120才まで生きたシロナガスクジラなど生態のすべてを述べる。クジラを守る管理、国際捕鯨委員会、調査捕鯨の活動。ミンククジラが増えすぎて、ミンククジラとえさを共有するシロナガスクジラは増えることが出来ない。成人病予防となるクジラ肉などクジラの食文化。縄文時代から日本でクジラを食べていた。ぺりーの率いる黒船は、捕鯨船団の難破の救助、薪・水・食糧の補給のためであった等、日本史、世界史との関わり。クジラが増えすぎて大量の魚が食べられるクジラだけが保護される弊害など、クジラや捕鯨の正しい判断への多くの資料を提供している。
お薦め度:★★★ 対象:クジラと捕鯨に関心のある人
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