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本の紹介「やあ出会えたね! クモ」

「やあ出会えたね! クモ」今森光彦著、アリス館、2005年4月、ISBN4-7520-0303-1、1400円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
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【西村寿雄 20051027】【公開用】
●「やあ出会えたね! クモ」今森光彦著、アリス館

 写真家今森光彦さんの「やぁ!会えたね」シリーズの一冊である。
 『くも』には、今は少し数が減ってきたコガネグモが登場する。最初に出てくる見事なコガネグモの網の写真にしばし見とれる。さすがプロの写真だ。
 「からたちの垣根にいたコガネグモを、見ていたときです。/ 目の前で、アゲハチョウが網にかかりました。/ チョウは、ひっしにはねをはばたかせますが、/ 弾力ある網は、大きくゆれてもやぶれません。/ …   …   …  … 。」
 緊張した描写が続く。やっと獲物をしとめたクモの満足感と重ねて今森さんの気持ちが綴られている。写真では、クモの足や網の拡大写真、脱皮の連続写真、産卵の写真など迫力満点である。

 お薦め度:★★★  対象:小学中学年以上

【西村寿雄 20050829】
●「やあ出会えたね! クモ」今森光彦著、アリス館

 写真家今森光彦さんの「やぁ!会えたね」シリーズの一冊である。
 『くも』には、今は少し数が減ってきたコガネグモが登場する。最初に出てくる見事なコガネグモの網の写真にしばし見とれる。さすがプロの写真だ。
 「からたちの垣根にいたコガネグモを、見ていたときです。/ 目の前で、アゲハチョウが網にかかりました。/ チョウは、ひっしにはねをはばたかせますが、/ 弾力ある網は、大きくゆれてもやぶれません。/ …   …   …  … 。」
 緊張した描写が続く。やっと獲物をしとめたクモの満足感と重ねて今森さんの気持ちが綴られている。写真では、クモの足や網の拡大写真、脱皮の連続写真、産卵の写真など迫力満点である。
「来年もまた、この近くで、糸をあやつる曲芸師に会える。/ ぼくは、クモと そんな約束をしたようで、うれしくなりました。」でしめくくっている。

 お薦め度:★★★  対象:小学中学年以上

【六車恭子 20051027】
●「やあ出会えたね! クモ」今森光彦著、アリス館

 黒と黄色のしまもようが美しいコガネグモに出会ったことがありますか?
 春先のある日、自分の体よりも大きいアゲハチョウを生け捕るコガネグモがいました。その細い足は改良された機械の部品のようです。今森さんは竹の枠組みを作ってクモを放ち、ついにコガネグモの網はりの実演風景をキャッチしました。目くらましの”かくれ帯”がクモ毎に違うことや、脱皮の瞬間は空中ブランコのサーカスのようです。8月のある日一匹の雄が訪問し、一週間後産卵シーンに遭遇します。黄色い目玉焼きのような卵の布団から秋には子グモが誕生しました。小さな子グモの小さな網。落葉のしたの枯れ葉の布団で冬を越した子グモは来年の春には母さんに負けない立派な網をはっているかもしれません。「やあ!出会えたね。嬉しいね。」そんなクモの写真絵本です。

 お薦め度:★★★  対象:読んであげるなら幼児から

【和田岳 20051027】
●「やあ出会えたね! クモ」今森光彦著、アリス館

 コガネグモがアゲハチョウを捕まえ、網を張り、卵を産んで、小さい子グモがかえる。コガネグモを題材に、クモの暮らしのさまざまな側面を、きれいな写真と、短い文章で紹介した本。クモの足先が糸をつかんでいるシーンや、産卵シーンの写真など、おもしろい写真もいっぱい。子どもに読み聞かせすれば、クモの暮らしのさまざまな側面を紹介できるお得な本。でも、興味を持った子どもに、さらに尋ねられても困るんだけど…。

 お薦め度:★★★  対象:クモを毛嫌いする人でなければ

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