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本の紹介「クモと糸」

「クモと糸」池田博明文・荒川暢絵、福音館書店たくさんのふしぎ2015年3月号、667円+税


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【冨永則子 20150414】【公開用】
●「クモと糸」池田博明文・荒川暢絵、福音館書店たくさんのふしぎ2015年3月号

 街の中で大きな蝶やトンボ、カブトムシを見つける事はできないけれど、クモは私たちの暮しの近くにもいるんだよと教えてくれる。ほら!あなたの足元! さっき通った道の植え込みの中にも、あなたの家の中にも…。
 優しいタッチのイラストでひとりの女の子の行動を追いながら、いろいろな場所で、その環境に適応した生き方をするクモを登場させている。糸を張り巡らせて獲物を待ち構えるクモには残忍なイメージがあったが、とても臆病だから、こっそり隠れているんだという言葉に驚いた。クモもイラストで描かれているので、じっと見ていられる。この本でクモに興味をもった人に「クモの巣図鑑」(偕成社)をお薦めしたい。

 お薦め度:★★★  対象:都会にはムシなんていないよ!と言い切る人に。ハエトリグモが怖い我が息子に。

【和田岳 20150417】
●「クモと糸」池田博明文・荒川暢絵、福音館書店たくさんのふしぎ2015年3月号

 家の周りにも暮らしていそうな種を中心に、18種のクモの糸を使った生活を紹介。地面にいるワスレナグモ、キシノウエトタテグモ、ジグモ。網を張らないミスジハエトリ、ハナグモ。円網をつくるナガコガネグモ、ジョロウグモ。その他、さまざまなクモの網と同時に、その他の糸の使い方も出てくる。トラップや投げ縄。水中に空気室をつくるミズグモ、プレゼントをラッピングするアズマキシダグモ、ムツトゲイセキグモの投げ縄。多様なクモの糸使いに出会うことができる。

 お薦め度:★★★  対象:クモの巣が気になる人

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