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本の紹介「まちのコウモリ」
「まちのコウモリ」中川雄三著、ポプラ社、2007年5月、ISBN978-4-591-09774-8、1200円+税
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【西村寿雄 20071220】【公開用】
●「まちのコウモリ」中川雄三著、ポプラ社
身近なイエコウモリのドアップ写真がいっぱい。まず、「まるで カサみたいなつばさでしょ。」と書かれた〈翼〉の写真が目に飛び込んでくる。続いて、精悍な顔のコウモリの姿。ふだん、空を飛び回るコウモリなんて、あまりまともに見れない。そんなコウモリの姿を、すばらしい写真技術でくまなく見せてくれる。1000円少しでこれだけの写真が楽しめれる本はまずない。
著者の中川さんは、富士山麓で野鳥や動物写真を撮りながら、動物と人との共存のあり方をずっと訴えてきたエネルギッシュな活動家だ。
お薦め度:★★★ 対象:小学生から大人まで
【高田みちよ 20071205】
●「まちのコウモリ」中川雄三著、ポプラ社
まちのコウモリといえばアブラコウモリ。本書は絵本だけあって、アブラコウモリの写真が満載。どあっぷ写真はものすごくかわいくて、もうメロメロ。
逆に絵本だけあって、コウモリについての詳しいことはほとんどわからない。わからないなりに、虫を食べるとか、水を飲むとか、子供をおっぱいで育てるとかはわかる。
とはいえ、難しいことは考えずに、写真を楽しめばいいんじゃないか。
お薦め度:★★ 対象:「コウモリといえば血を吸う」と思っている子供に
【六車恭子 20071222】
●「まちのコウモリ」中川雄三著、ポプラ社
私たちの街の空を夕暮れ時になると飛翔しはじめるコウモリはたいていアブラコウモリだという。忽然と現れるコウモリたちに素朴に抱く私たちの疑問に答えてくれる写真絵本が登場した。私たちのすぐそばに住み、子育てをし、世代を重ねる彼らの日々を時にロングで、時にショートで彼らの生活を捉えたカメラアングルになっている。
隙間を好む彼らは隙間を見いだす達人に違いない。探偵気取りで夕方散歩する格好の手引き書になるだろう。まずうんちを探すことから始めようか?コウモリのすみかを知っていることはきっと友だちより世界に窓を開き始めたことになるだろう。
お薦め度:★★★ 対象:お散歩好き、コウモリを目撃したことのある人
【和田岳 20071222】
●「まちのコウモリ」中川雄三著、ポプラ社
まちで暮らすアブラコウモリの写真集。夏の夕暮れ時に飛びまわっているあのコウモリ。飛んでる姿は知っていても、どんな顔か知ってる人は少ないはず。怪我したアブラコウモリを拾った人もいるかもしれない。それじゃあ、その顔を思い出してみよう。目が小さくて、あんまり可愛くないよね? しかしそれは間違い。アブラコウモリはものすごく可愛い。ウソだと思うなら、この本を見てみよう。おすすめは11ページ。
いろんな場所を飛んでるコウモリ、飛んでるコウモリの見事なアップの写真。空中で虫を採る瞬間。すごい写真がいっぱいならんでいる。でも、アブラコウモリの可愛さを布教する写真集とみていいだろう。著者は絶対に”コウモリ愛”ってタイプに違いない。
お薦め度:★★★ 対象:コウモリって可愛くないと思っている人へ
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