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本の紹介「身近な鳥のすごい食生活」

「身近な鳥のすごい食生活」唐沢孝一著、イースト新書Q、2020年3月、ISBN978-4-7816-8064-4、1000円+税


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【和田岳 20220616】【公開用】
●「身近な鳥のすごい食生活」唐沢孝一著、イースト新書Q

 著者は、東京で高校の先生をしながら、長らく鳥の研究をされてきた方。中でも都市で暮らす鳥についての業績が多く詳しい。市街地周辺で見られる身近な鳥31種の食性に関連したネタが、次々と紹介される。スズメの盗蜜、ハシブトガラスの貯食、ハシボソガラスの貝落としなどなど。個々の種のメジャーなトピックが選ばれてる感じ。
 ヒヨドリのユズリハの葉っぱ喰いが大きく取り上げられてて驚いた。コゲラがサクラの花から吸蜜するとか、モグラが追い出したミミズをツグミが狙うとかは知らなかった。ムクドリがミカンを食べないって本当かな? 東京では、アオサギではなく、コサギが釣り人から魚をもらうとは驚いた。とまあ読めば、いろいろ発見があるはず。

 お薦め度:★★★  対象:市街地周辺の鳥の行動が気になる人
【冨永則子 20220611】
●「身近な鳥のすごい食生活」唐沢孝一著、イースト新書Q

 生き物の一生の大半は「食べる」ことに費やされる。生き物の中でも鳥類は空を飛ぶことに特化した動物だ。そのための最優先課題は軽量化であり、軽量化と最も関係深いのが食生活。食べ過ぎて体重が増え過ぎると飛び立てないが、食べないと飛翔に必要な筋力が低下しエネルギーも賄えない。矛盾するようだが、しっかり食べ、しかも体重を増やさないことが求められる。飛翔にとっての最大の敵は“肥満”と“便秘”。飛ぶための減量化で歯や顎まで失った鳥たちの生活習慣の基本は「噛まずに丸呑み」「早メシ、早○ソ」(○→紹介者の配慮により伏せ字にしました)。

 お薦め度:★★★  対象:バードウォッチングの観察ポイントの一つとして
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