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本の紹介「身近な野鳥の観察図鑑」

「身近な野鳥の観察図鑑 探す、出あう、楽しむ」髙野丈著、ナツメ社、2022年3月、ISBN978-4-8163-7167-7、1580円+税


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【冨永則子 20220822】【公開用】
●「身近な野鳥の観察図鑑」髙野丈著、ナツメ社

 身近で観察できる野鳥を中心に161種が掲載されている図鑑。同定のための特徴や、雌雄の違い、夏羽、冬羽の違いなども解説されていて、いわゆる一般的な図鑑としても役立つが、その種の特徴的な生態や面白い行動が“あるある話”として紹介されている。マツダユカさんの4コマ漫画もあって、読み物としても充実している。QRコードを読み込むと鳴き声はもちろん動画まで簡単に見られる。ちょっと前は専用の読み取り機が必要だったりしたのになぁ。

 お薦め度:★★★  対象:鳥の図鑑なら持ってるけどなぁって人に
【西本由佳 20220821】
●「身近な野鳥の観察図鑑」髙野丈著、ナツメ社

 観察図鑑というだけあって、鳥の行動についてたくさん書かれている。それにあった写真もしっかり載っていて、よくこんな写真用意できたなと思う。識別については、見出しの大きな写真で特徴的部分を線で指して解説。オスとメスで見た目が違うものは両方の写真を載せている。同じ科のよく似た種はイラストにして並べた解説もある。掲載している種は身近な161種(身近か?と思うものもあるけど、地域によって事情は違うのかな)。鳥のかわいさ、きれいさ、おもしろさがよく伝わってきて、鳥を始める人にお勧めするのにいいし、おもしろいトピックが写真付きで載っているので、よく見ている人にも勧められるかもしれない。

 お薦め度:★★★  対象:鳥が気になったら、パラパラ読んでみてください
【和田岳 20220824】
●「身近な野鳥の観察図鑑」髙野丈著、ナツメ社

 比較的普通に出会える身近な鳥161種を紹介した図鑑。全体的に関東の都市部に生活するバードウォッチャー目線という趣が強い。
 識別をおもな目的とした図鑑ではなく、行動や生態をじっくり観察しようがおもなコンセプト。基本的には、左半分に鳥の解説、右半分にあるあるが紹介される。あるあるには、4コママンガあったりするが、形態・識別・行動のトピックが多い。
 単なる識別ではない、次のステップの観察を推奨していて、そのヒントとなる情報満載で面白い本。カンムリカイツブリの食羽行動、都心の地上100mで繁殖するヒメアマツバメ、コンクリートの壁をなめるイスカ。知らない情報もいろいろ出てくる。

 お薦め度:★★★  対象:鳥の行動観察をしてみよっかなと思ったら
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