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本の紹介「ネコもよう図鑑」
「ネコもよう図鑑 色や柄がちがうのはニャンで?」浅羽宏著、化学同人、2019年8月、ISBN978-4-7598-2015-7、1400円+税
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【萩野哲 20200111】【公開用】
●「ネコもよう図鑑」浅羽宏著、化学同人
街中で見るネコには様々な模様のものいるが、なぜそのような模様が発現するのか、既に遺伝的に解明されているのだ。ネコの毛は全部が白、茶、黒(真黒と黒の中間に茶が入るアグチ毛の2種あり)の計4種が基本であり、これらの毛の配置によって11通りの模様のいずれかが発現している。これらの色彩と模様は遺伝子W、S、T、A、Oなどによって制御されている。特に、毛を茶色にするO遺伝子はX染色体上にあるため、♂はO(大文字)かo(小文字)のどちらか一方しか持てないので、茶、茶ブチ、キジ、キジブチ、黒、黒ブチは存在するものの、茶色と黒の両方を持つニ毛や三毛は存在しない。更に、毛の長さや海外から最近入ってきたものを入れると、もっと複雑になるが、とりあえずはここまで覚えて、巻末のクイズや自分の家で飼っているネコで練習し、他所さんのネコ観察をエンジョイしよう!
お薦め度:★★★★ 対象:ネコ好きをもう少しグレードアップさせたい人
【和田岳 20200220】
●「ネコもよう図鑑」浅羽宏著、化学同人
ネコの模様の遺伝を分かりやすく説明してくれる。理屈を説明した後は、次々とネコの画像を見せて、そのネコが持ってる遺伝子を繰り返し説明してくれるので、だんだん分かってきた気がする。アグーチとかタビーとか言い出したら、はまった証拠。
ネコの基本的な毛色・模様を、12タイプ(キジ、白、黒、茶、黒ブチ、白ブチ、キジブチ、黒二毛、キジ二毛、黒三毛、キジ三毛)に分けた上で、そのバリエーションとして、長毛とか、白が多いタイプとか、薄くなるパターンが登場するのも分かりやすい。ああいうネコもシールマークなんだとは知らなかった。現在入手可能なネコの毛色の本では、一番と思う。
お薦め度:★★★★ 対象:ネコ好き
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