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本の紹介「日本列島はすごい」

「日本列島はすごい 水・森林・黄金を生んだ大地」伊藤孝著、中公新書、2024年4月、ISBN978-4-12-102800-6、920円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。

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【中条武司 20250214】【公開用】
●「日本列島はすごい」伊藤孝著、中公新書

 日本列島の地理的・地質的位置から、気候や地下資源などを紹介している。水、塩、石炭・石油、鉄、金など、様々な資源が日本にはある(恵まれているわけではない)ことがわかる。地球の長い歴史の中での日本列島の位置づけや、教育学部の方らしく小中学校で習う理科の話をイントロにしながらメインの話題に入るのはなかなか巧み。さらには松尾芭蕉、鴨長明などの古典や、「日本列島改造論」や「日本沈没」まで話題に出して、分野外の人でも読みやすくしている。

 お薦め度:★★★  対象:地学的な日本を知りたい時に
【西村寿雄 20250209】
●「日本列島はすごい」伊藤孝著、中公新書

 日本列島で生活していくのには様々な資源が必要である。それらの資源を日本人は、どこで得てきたのか、どのように利用してきたかが興味深く語られている。初めに、「火山列島」など日本列島の地質的な成り立ちについて述べられている。気候の話もある。日本列島に多くある数々の資源についても述べられていている。砂金など金資源については現生の菱刈鉱山の話もある。日本列島の特徴が地質的、資源的側面から読み取れる。

 お薦め度:★★★  対象:日本列島の特徴を知りたい人
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