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本の紹介「ニワシドリ」

「ニワシドリ」鈴木まもる著、福音館書店「たくさんのふしぎ」2008年3月号、667円+税


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【和田岳 20080424】【公開用】
●「ニワシドリ」鈴木まもる著、福音館書店「たくさんのふしぎ」2008年3月号

 ニューギニアやオーストラリアに生息するニワシドリ類は、巣とは別に”あずまや”と呼ばれる求愛用の構造物をつくる。ニワシドリ類19種のすべての”あずまや”が紹介されている。良くも悪くもそれだけ。
 すでにニワシドリ類も”あずまや”が何かもそれなりに知っている人は、38-39ページだけ開いたらいいだろう。

 お薦め度:★★  対象:ニワシドリ?あずまや?何それ?と思った鳥好き

【六車恭子 20080425】
●「ニワシドリ」鈴木まもる著、福音館書店「たくさんのふしぎ」2008年3月号

 あずまやを作るニワシドリ,すなわち「庭師鳥」のふしぎな造形物のオンパレードの絵本だ。オーストラリアとニューギニアに生息するニワシドリが網羅されており,愉快だ。繁殖に至る前段階、オスがメスに捧げるメッセージだという。「ほら,ぼくを選んで!」アッと驚かせるアート的センスや大きさで誇るモニュメント、究極のプレゼントは贅を尽くし身を削り,こんな小さな鳥たちが受け継いできた伝統的工芸物だろうか。「なぜこんなものを?」ある意味コレクターを自認する身としては,同じ仲間を見いだして嬉しくなるのだ。
 ひっそりと子育てする巣に比べ、この絵本のあずまやは人目をはばからないおおらかさが身上のようだ。

 お薦め度:★★★  対象:アートとしてのオブジェに興味のある人

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