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本の紹介「生態学入門」
「生態学入門 その歴史と現状批判」奥野良之助著、創元社、2003年11月、ISBN4-8299-2183-8、2500円+税
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【六車恭子 20050629】
●「生態学入門」奥野良之助著、創元社
生物的環境との関係こそが生物の生活にとって主要なもの、かってダーウィンは知っていた。その場所は種がそこを占めようとしのぎをけずって争いあうところだった。ところが公害を環境汚染とよびかえ、無機的環境が生態系に組み込まれ、生物がその主役の座をおわれた。時代時代にあらわれ生態学の理念を変質させた学者の功罪は大きい。槍玉に上がった学者の数はあまたである。
奥野さんのとなえる「もうひとつの生態学」は「生態学とは生物の生活についての科学である」が根底にある。「自分で稼ぎ、子どもを育て人とつき合っていく。これが人の生活の内容である。その中から生き方が生まれる。生き方は生活に規定されるからである。」生態学は個々人の生き方にかかわっている!衝撃の発見であった。
お薦め度:★★★ 対象:生き方を見つめ直したい人には必読
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