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本の紹介「シートン」

「シートン 子どもに愛されたナチュラリスト」今泉吉晴著、福音館書店、2002年7月、ISBN4-8340-1853-9、1800円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
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【田中久美子 20040226】
●「シートン」今泉吉晴著、福音館書店

 博物館のショップで「新入荷だからぜひどうぞ!!」と和田さんに薦められて買いましたが、けっこうハマってしまいました。
 シートンと言えば「動物記」というのが有名なわりに、シートンそのものについては、何も紹介されてこなかった。この本はシートンの生い立ちから、その活動について、シートン自身の文章と絵画をまじえて紹介しながら、シートンの魅力に迫っていく。
 アメリカが発展していくために破壊した自然とともに絶滅した野生動物たちの、その時代の記録者としても。先住民の自然と寄りそった生き方を敬愛し、子供達と実践しようとして始めたウッドクラフト運動の指導者としても。そこに貫かれる自然愛、動物愛への新年には、心惹かれる。ナチュラル・ヒストリーとは、ナチュラリストとは…。そういうことも重ね合わせて考えさせられながら読んでいくうちに、シートンが好きになっていく。シートンの入門書?!

 お薦め度:★★★  対象:動物記を読んだ事のある人はもちろん、読んだことのない人にも、ぜひおススメ!

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