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本の紹介「空と森の王者イヌワシとクマタカ」
「空と森の王者イヌワシとクマタカ」山崎亨著、サンライズ出版、2008年10月、ISBN978-4-88325-372-2、1600円+税
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【萩野哲 20090422】【公開用】
●「空と森の王者イヌワシとクマタカ」山崎亨著、サンライズ出版
日本ではイヌワシとクマタカは人目を引かず森林に棲んでいる。これらの鳥に対する著者の愛着が、広い生息域をカバーする合同調査の原動力となり、いろいろの生態的な知見が増えてきた。同じような大きさの2種であるが、大いにその生活様式は異なる。開放的な空間が得られる植生に依存するイヌワシと、森林内に生活圏を置くクマタカ。猛禽類全般についても多くの知識が得られ、私などは「トビが翼を拡げるとほんとうに1.5mもあるの?」と、飛んでいるトビを見ながら考えてしまう。
お薦め度:★★★★ 対象:鳥の好きな人が好きな人
【和田岳 20090424】
●「空と森の王者イヌワシとクマタカ」山崎亨著、サンライズ出版
イヌワシとクマタカという山の大型猛禽類の研究を引っ張ってきた著者が、猛禽類との関わりをつづり、イヌワシとクマタカ研究の歴史を紹介した一冊。イヌワシとの出会い、イヌワシ研究会の設立、映画「イヌワシ風の砦」の撮影。クマタカとの出会い、イヌワシとクマタカの生態・行動の紹介。イヌワシやクマタカについての情報も多いが、むしろ一人のナチュラリストの歩みとして読む本かもしれない。
お薦め度:★★ 対象:鳥好き
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