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本の紹介「ススキの原の小さな住人 カヤネズミの話」

「ススキの原の小さな住人 カヤネズミの話」宮原義夫著、上毛新聞社出版局、2003年3月、ISBN978-4-88058-863-6、1143円+税


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【高田みちよ 20080627】
●「ススキの原の小さな住人 カヤネズミの話」宮原義夫著、上毛新聞社出版局

 著者は高校の先生で、休みの日になると群馬県内のフィールドでカヤネズミの調査をして6年。この6年間の調査結果を子どもにもわかるように紹介したのが本書です。群馬県ではカヤネズミの記録がなかったらしく、初めて見た時には体が熱くなり、心臓がドキドキし、息苦しささえ感じたほど興奮したそうです。人知れず生きるこのネズミの作る巣を一目見た時から、本格的に調査をされ、巣の状況を記録するとともに、飼育によって食性や出産なども観察しています。最後に著者はこのネズミの生息地が減少していることを紹介し、「これからも私達のすぐそばで、カヤネズミがずっと生活してほしいと願いながら、この話を終わりにしたい」と語っています。

 お薦め度:★★★  対象:カヤネズミのことを全く知らない人に読ませたい

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