友の会読書サークルBooks
本の紹介「テントウムシの島めぐり」
「テントウムシの島めぐり ゲッチョ先生の楽園昆虫記」盛口満著、地人書館、2015年8月、ISBN978-4-8052-0890-8、2000円+税
【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]
【六車恭子 20151030】【公開用】
●「テントウムシの島めぐり」盛口満著、地人書館
目の前の事象はすべて筆草になし得るゲッチョ先生のテントウムシにまつわるお話です。この一冊であなたもテントウムシの専門家になれそう。
「生き物」を通じて「世界が見たい」という漠然とした思いを実践してゆく熱意と力は思いがけない発見へと導いてくれる。今まで交遊してきた友人たちもそのドラマの仕上げにあずかる。幻のオオテントウがホウテイチクにつくカイガラムシが捨てた甘露を分解するすす病菌食であったことの驚きも、ビロウの葉の上で見つけたチュウジョウテントウもその熱意の賜物だろう。ハワイを訪れて「海洋島」と「大陸島」の違いを実感できるのも日頃の研鑽あってのものだと納得できます。
お薦め度:★★★ 対象:カラフルな挿絵にだまされて覗いてもいいと思える人
【萩野哲 20151028】
●「テントウムシの島めぐり」盛口満著、地人書館
好きな虫と嫌いな虫は・・・ 著者ならではの書き出しから、なぜか好まれる方の代表のひとつであるテントウムシのお話が始まる。多彩なテントウムシの成虫と幼虫、地理的な色彩変異、そして食性との関係や種間関係など、様々な展開が面白い。特に日本最大種のオオテントウ探索のお話は圧巻であった。外来種問題と海洋島の自然の衰亡にも言及されており、テントウムシ以外の話題についても考えさせられた。
お薦め度:★★★ 対象:テントウムシに少しでも関心を持っている人。今度テントウムシに会った時に何か違う興味がわいてくるでしょう
【和田岳 20151030】
●「テントウムシの島めぐり」盛口満著、地人書館
ご存じゲッチョが今度はテントウムシにはまる。一般向けはいいけど、甲虫好きの人気はいまいちのテントウムシ。ムシ嫌いでもテントウムシは大丈夫という子どもが多いなら、ムシの普及にはうってつけの題材。
というわけで、例によって地元の沖縄島から、東京、大阪、宮崎、屋久島。はてはハワイにグアムまで。あちこちに行っては、テントウムシを探す。例によって、各地の虫屋を巻き込んで。当館からはS学芸員が出演。
これを読むと身の回りのテントウムシが気になり始めた。
お薦め度:★★ 対象:虫が、テントウムシが気になる人
[トップページ][本の紹介][会合の記録]