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本の紹介「ときめき昆虫学」

「ときめき昆虫学」メレ山メレ子著、イースト・プレス、2014年4月、ISBN978-4-7816-1173-0、1600円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
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【和田岳 20140627】【公開用】
●「ときめき昆虫学」メレ山メレ子著、イースト・プレス

 虫ネタのブログや企画でおなじみ(少なくともその筋ではおなじみの)著者が、自らの虫との出会いがつづった1冊。ブログで培われた文章はとても読みやすく、適度な脱線ぶりも楽しめる。
 章ごとにさまざまな虫を取り上げる。よくあるパターンは、その筋の先輩に採集に連れて行ってもらったり、専門家の話を聞きにいくところから話がはじまる。取材内容とその先輩・専門家の人となり、奇妙な行動、それについての愛に溢れつつもシビアな感想。虫自体についても面白いけど、そのやり取り、(著者自身も含めた)虫好きの奇妙な行動が面白い。
 虫好きだから、どんな虫でも好きかと思いきや。ゴキブリは苦手と意外に普通なところが、正直に出てくるのは好感が持てる。昆虫との出会いの本としてはとても面白い。

 お薦め度:★★★★  対象:虫は嫌いじゃないけど、どう楽しんだらいいか分からない人

【萩野哲 20140616】
●「ときめき昆虫学」メレ山メレ子著、イースト・プレス

 虫に興味があるが、どう楽しんでよいかわからない人たちがいるらしい。そのような人たちに虫の世界へのスイッチを押させてみたいとの目的で書かれたのが本書である。変わった名前の著者が独特の文体で20群のむし(昆虫とは限らない)について、自ら取材した内容を綴っている。はたして読者の虫スイッチは入るのか?読書サークルで紹介された話題も多く、「おお、そうだった」と確認しながら読むのもよいと思う。

 お薦め度:★★★  対象:少しでも虫に興味がある人

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