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本の紹介「とりぱん1」

「とりぱん1」とりのなん子著、講談社モーニングワイドKC、2006年3月、ISBN4-06-337594-3、591円+税


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【釋知恵子 20061017】【公開用】
●「とりぱん1」とりのなん子著、講談社モーニングワイドKC

 雑誌連載を集めた単行本マンガ。その内容はなかなか珍しいのではないかと思う。庭の餌台に集まる鳥や移り行く自然を、餌台を世話するマンガ家の視点からながめる。著者が見て、体験したことを自分なりに想像して解釈するのは、おもしろいし、何でもおもしろがる心を持っていれば発見があるものだなあと関心もする。
 この本が連載されている、モーニングの読者はこのマンガを雑誌の中でどう感じて読んでいるのだろう。全体に漂うほのぼのした雰囲気に朝から癒され、学校や職場に向かっているのだろうか。

 お薦め度:★★  対象:「とりぱん」というタイトルに惹かれたマンガ好きに

【中条武司 20060825】
●「とりぱん1」とりのなん子著、講談社モーニングワイドKC

 日々季節の移り変わりを感じながら、のんびり暮らしたいですよね。それだけでもすべてのものごとに一喜一憂できるし、陳腐な言い方だけど「自然の恵み」を感じることできる。そしてそれを感じるのには、深い山や南の海に行く必要はなく、庭先や散歩して行ける範囲で十分。
 そんなことを著者が感じながら描いているのかわからないけど、一服の清涼剤のようなマンガ。たぶん、単行本で読むよりも、雑誌の中で読む方が、新鮮さを感じられていいように思う。

 お薦め度:★★  対象:気分転換に

【和田岳 20060825】
●「とりぱん1」とりのなん子著、講談社モーニングワイドKC

 庭の餌台にやってくる鳥を中心に、自然や生物との交流を描いたマンガの第1巻。ユーモラスな鳥たちが、ふつうのバードウォッチャーが思いつかないような活躍をする。「キョウジョシギかハマシギ(たぶん)の大群が並木にびっしり何百羽と」といった明らかな勘違いもあるので、内容を鵜呑みにしないよう注意する必要はありそう。鳥がこれほど活躍するマンガはあまりないので、鳥好きは一度読んでみてもいいかも。

 お薦め度:★★  対象:バードウォッチャー

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