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本の紹介「わたしのスズメ研究」
「わたしのスズメ研究」佐野昌男著、さ・え・ら書房、2005年1月、ISBN4-378-03895-1、1400円+税
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【瀧端真理子 20051111】【公開用】
●「わたしのスズメ研究」佐野昌男著、さ・え・ら書房
40年間以上もスズメ一筋に調査を続ける著者。調査方法を説明する2章まではスムーズに読めるが、冬季のスズメの移動を語る第3章では、なぜ若鳥たちが西日本に移動した、って言えるのかな?と思っているうちに、話はどんどん次の話題に移っていく。スズメは人と一緒でないと住めないことが、斑尾スキー場や三宅島での調査から明らかにされる部分は興味深い。アマチュアとプロの境目をも考えさせる、努力型の本。
お薦め度:★★ 対象:学校図書館に1冊
【六車恭子 20050710】
●「わたしのスズメ研究」佐野昌男著、さ・え・ら書房
子どもの頃からの鳥好きがこうじて、スズメ研究一筋に小学校教員時代から退職後今に至る40数年の研究の成果がこの一冊。
最初の赴任地・北山での5年間、そして本格的に取り組んだ分道での8年もの詳細なスズメの記録と分析が著者のその後を決定付けたことがうなづける。スズメのことが新しい土地を計る尺度となりうることを教えてくる。
どこにでもいるスズメ、知っているようで実は何も知らなかったスズメの暮らし、地味で根気ある勇気ある労作にであった。最近のスズメ事情を知るには最適の本。
お薦め度:★★★ 対象:物事のきっかけは何処にでもある!を実感したい人
【和田岳 20050902】
●「わたしのスズメ研究」佐野昌男著、さ・え・ら書房
40年にもわたってスズメを研究してきた著者が、スズメ研究のきっかけから、最新の話題まで、自分の研究史を振り返りつつ、明らかになったことを紹介する。 スズメの繁殖生態。過疎になって、人がいなくなると集落から消えるスズメ。スズメのいる島といない島。世界のスズメ類。日本への家スズメの侵入。と、話題は豊富。
調査結果の説明が不十分。漂鳥と渡り鳥の説明、交雑個体の稔性の説明が不正確。と問題もあるが、いろんな事が書いてあるので、それなりにおもしろく、手元に1冊あれば、スズメについて何か調べたい時に便利だろう。
お薦め度:★★ 対象:スズメについて興味があれば
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