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本の紹介「やぶにらみ科学論」

「やぶにらみ科学論」池田清彦著、ちくま新書、2003年11月、ISBN4-480-06140-1、700円+税


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【瀧端真理子 20031220】
●「やぶにらみ科学論」池田清彦著、ちくま新書

 ノーベル賞を受賞した田中さんの年収はいくらか? 「文科省は自らの主導によりノーベル賞学者をどんどん量産するのだと張り切っている」から始まって、「教育改革は破綻する」まで、徹頭徹尾、文科省をこきおろした本。タバコは社会にやさしい(税金を沢山払って税収アップに貢献する)・地球にやさしい(病気になって早死にして人口問題に貢献する)など、毒舌満載。地球温暖化や定期健康診断・高血圧症問題は、社会構築主義の立場から皮肉っています。
 「アマチュアと専門家の協力」と称して、哲学書房から出されたオサムシ本を褒めているところを見ると、『やぶにらみ科学論』も斜に構えて読むべきことが見えてきて、頭の体操にはいいかもしれません。
 
 お薦め度:★★  対象:お酒の席で、ちょっと変わったことを言ってみたい人

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