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本の紹介「野鳥博士入門」

「楽しい自然観察 野鳥博士入門」唐沢孝一著、全国農村教育協会、ISBN4-88137-091-X、1500円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。

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【早川友康 20021220】【公開用】
●「楽しい自然観察 野鳥博士入門」唐沢孝一著、全国農村教育協会

 普段見過ごしがちな野鳥たちの行動を沢山の写真を使って紹介。どのようにしたら飛ぶのか(野鳥の羽根や体を軽くする仕組み等)? エサの取り方は(カワセミのダイビング等)? 繁殖の仕方は(カッコウの拓卵等)? 仲間ごとの観察ポイント等野鳥を見る目がぐっと広がる。暮らし方観察の入門図鑑です。
 
 お薦め度:★★★  対象:鳥が好きで調査してみたい人


【瀧端真理子 20021217】
●「楽しい自然観察 野鳥博士入門」唐沢孝一著、全国農村教育協会

 全ページ、カラー写真で構成されたハンディーで美しい本。カッコウのヒナが宿主オオヨシキリのヒナを背にのせて捨てようとするシーンや、自分より大きく成長したカッコウのヒナに餌を与え続けるオオヨシキリの親の姿は圧巻。セイタカシギの幼鳥が、ひざを前に曲げて座る写真も印象的。アオバズクの落し物一覧の写真には、ばらばらになったカブトムシやクワガタムシが、また、ツグミの羽毛一覧のページには、「鳥の死体を手に入れたときなどは、羽毛の1本1本について詳しく観察してみよう」とさりげなく書かれている。親子でも、通勤電車の中でも楽しめる超お勧めの1冊だ。
 
 お薦め度:★★★★  対象:3歳〜仕事に疲れた大人まで


【早川友康 20021220】
●「楽しい自然観察 野鳥博士入門」唐沢孝一著、全国農村教育協会

 普段見過ごしがちな野鳥たちの行動を沢山の写真を使って紹介。どのようにしたら飛ぶのか?エサの取り方は?繁殖の仕方は?仲間ごとの観察ポイント等野鳥を見る目がぐっと広がる。暮らし方観察の入門図鑑です。
 
 お薦め度:★★★  対象:鳥が好きで調査してみたい人


【早川ひろみ 20021220】
●「楽しい自然観察 野鳥博士入門」唐沢孝一著、全国農村教育協会

 小さな野鳥博士になる人が読む本です。さて、あなたはいくつ知っているでしょう。
1.カラスが服を掛ける針金のハンガーで巣を作る。
2.モズが捕らえた昆虫や小鳥などの獲物を小枝の先やトゲ、有刺鉄線に刺しておく習性がある。
3.タンチョウが美しい愛のダンスを踊る。
4.カッコウが自分で子育てせず、オオヨシキリの巣に卵を産んで育ててもらい、その雛はオオヨシキリの雛を巣の外に捨てたりする。
5.鳥は空を飛ぶために骨が空洞であったり体重を軽くする工夫がされている。
 この本には上の問題のような野鳥の特徴や不思議が書かれているだけでなく、観察や調査の仕方が動きのある写真を沢山使って紹介されています。
 
 お薦め度:★★★  対象:鳥が好きな小さな子供から野鳥に興味を持ち始めた大人まで


【和田岳 20021219】
●「楽しい自然観察 野鳥博士入門」唐沢孝一著、全国農村教育協会

 豊富な写真を使って、日本の鳥のくらしを紹介した本。
 鳥の落とし物や糞、モズのはやにえが並んでいるのは楽しい。また、ツグミの羽を全部むしって並べてあるのはなかなかインパクトがある。巣箱でのシジュウカラの繁殖の進んでいく様子や、ビルでのチョウゲンボウの繁殖、マガモの交尾など、見応えのある生態写真も多い。全体に鳥の観察ポイントと紹介しようと、一ひねりのある写真が多く含まれている。
 研究をして野鳥博士になるには役立たないが、観察会でのネタ本としては有効だろうし、ぼんやりながめるのは楽しい。

 お薦め度:★★  対象:写真から鳥の生態を垣間見るのが好きな人


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