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本の紹介「蘇れ、ブッポウソウ」
「蘇れ、ブッポウソウ」中村浩志著、山と渓谷社、ISBN4-635-23000-7、1500円+税
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【和田岳 20050320】【公開用】
●「蘇れ、ブッポウソウ」中村浩志著、山と渓谷社
著者は現在信州大学教授。学生時代はカワラヒワを研究し、就職後はカッコウの托卵の研究で世界にブレイクしました。そんな著者が、サイドワーク的に15年にわたって続けてきたブッポウソウの研究をまとめた本。ブッポウソウについて知られていることはほとんど網羅されています。
ブッポウソウは、長野県でも数えるほどしかいない。そんな中での研究は、労力の割に遅々として進まない。巣を見つけるだけでおおごとだし、15年かけて明らかになったのは、食性とプルトップの利用目的など、ほんのわずか。
後半では、今まさに絶滅に向かっている日本のブッポウソウの現状が紹介されます。はたして数十年後もブッポウソウは日本で見られるんでしょうか?
お薦め度:★★ 対象:鳥に興味のある人
【早川友康 20040817】
●「蘇れ、ブッポウソウ」中村浩志著、山と渓谷社
一千年ものあいだ霊鳥とされながらも現在絶滅の危機に瀕しているブッポウソウ。そのブッポウソウの謎を解き明かすべく、長野県栄村をフィ−ルドにした調査が始まりました。調べれば調べるほど出てくる疑問−巣やその周辺で見つかる貝殻、いったいなぜここまで減ったのか、どんな餌を食べているのか等−の解決を試みながらブッポウソウの生態が丁寧に紹介されている。
お薦め度:★★★★ 対象:鳥に興味のある人
【六車恭子 20040817】
●「蘇れ、ブッポウソウ」中村浩志著、山と渓谷社
「仏法僧」と鳴くのがコノハズク、真っ赤な嘴に青と緑に輝く美しい体をもち、1000年もの昔から歌にまで詠まれ霊鳥とされてきたのがブッポウソウ。開けたブナ林の樹洞に住み、人里で長い間人々と共存してきたブッポウソウが絶滅に瀕している!
カッコウの研究者が憧れの鳥、ブッポウソウを追い掛けて20年。知られていなかった彼らの生態や子育ての様子、巣の下に落ちていた「奇妙な物」の正体を突き止める過程が興味深く語られていく。ブナの森を逐われ、今では橋やコンクリートの電信柱にかけられた巣箱でかろうじて繁殖しているようだ。ブッポウソウ保護にむける著者たちの試みは人々の輪を拡げて実を結びつつあるようだ。
お薦め度:★★★ 対象:鳥好きならだれでも
【和田岳 20040817】
●「蘇れ、ブッポウソウ」中村浩志著、山と渓谷社
著者は現在信州大学教授。学生時代はカワラヒワを研究し、就職後はカッコウの托卵の研究で世界にブレイクしました。そんな著者が、サイドワーク的に15年にわたって続けてきたブッポウソウの研究をまとめた本。ブッポウソウについて知られていることはほとんど網羅されています。
ブッポウソウは、長野県でも数えるほどしかいない。そんな中での研究は、労力の割に遅々として進まない。巣を見つけるだけでおおごとだし、15年かけて明らかになったのは、食性とプルトップの利用目的など、ほんのわずか。そんなわけで、後半の主な話題は、ブッポウソウの保護の話になります。日本各地でブッポウソウの個体数は減少、というか大部分の地域でほとんど絶滅状態。今まさに絶滅に向かっている種に対して、なにをすればいいのか、よく考えてみよう。
お薦め度:★★ 対象:鳥に興味のある人
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