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本の紹介「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」

「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社、ISBN4-652-07181-7、1300円+税


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【石田惣 20021218】【公開用】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 「アライグマ、飼ってみたあい」と思ったことのある人はいませんか? そんな人にオススメの本です。ペットショップのレジでチーン、15万円でアライグマはあなたのもの。甘えん坊の授乳期を過ぎたら本領発揮。あなたに爪を立て、牙をむきます。血まみれになって好物のスナック菓子をあげようとも、その愛情に応えることはありません。こんなハズじゃなかった? そう、アライグマは飼えません。少なくとも、猫のようには。飼い主は大きな期待を胸に、野生動物は今日も買われ、飼われていきます。そして、どれだけの飼い主が裏切られたことでしょう。いや、裏切られたのは、生まれ故郷から連れてこられた動物たちの方なのですが。
 
 お薦め度:★★★  対象:アライグマのみならず、これから何かを飼ってみようと思う人。小学校高学年から(ルビあり)


【石田惣 20020828】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 「アライグマってかわいーい。」「アライグマ、飼ってみたあい」と思ったことのある人はいませんか? そんな人に是非オススメの本です。ペットショップのレジでチーン、15万円でアライグマはあなたのもの。甘えん坊の授乳期を過ぎたら、アライグマの本領発揮。親身で世話するあなたに爪を立て、牙をむき、そして求愛までしちゃいます。あなたが血まみれになろうとも、好物のスナック菓子をあげようとも、アライグマはあなたに見向きもしません。ただ、オリのなかで横っ飛びを繰り返し、水飲み器にうんちをたれ、叱れば攻撃姿勢を見せる毎日。こんなハズじゃなかった? そう、アライグマは飼えません。少なくとも、猫のようには。飼い主の大きな期待を胸に、野生動物は今日もペットショップで買われ、飼われていきます。そして、どれだけの飼い主が裏切られたことでしょう。いや、裏切られたのは、生まれ故郷から連れてこられた動物たちの方なのですが。
 
 お薦め度:★★★  対象:アライグマのみならず、これから何かを飼ってみようと思う人。小学校高学年から(ルビあり)


【瀧端真理子 20020908】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 「飼い方ですか? 猫ちゃんみたいなものです。」ペットショップ店員に勧められて、アライグマを買ってしまった著者。でも、犬の散歩とは大違い。うなる、かみつく、ひっかく、暴れる。家の中でも、かじる、破く、ひっかく、ぶっこわす。車に乗せると、パニックになり、流血の惨事に。
 おりに入れ、キバを切り、ただただ義務感から世話を続けた著者は、やがてアライグマの記事や報道に目を向けるようになっていく。繁殖力旺盛なアライグマは、登山用防寒毛皮として売られていたり、農作物を荒らす「害獣」として薬殺されていることなど読み進むうち、アライグマのベー太は不治の病に冒される。
 ペットと暮らすこと、人間と一緒に暮らすことを考えながら、一気に読めてしまう優しい本。
 
 お薦め度:★★★  対象:ペットや家族に興味のある人なら誰でも


【金井一史 20031201】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 アライグマといえばラスカルという印象がある人は多いのではないでしょうか? この本はそんな思い込みでアライグマを飼い始めた筆者のつづる苦闘の物語です。
 アライグマの子供時代の可愛らしさに始まり、手に負えないやんちゃ小僧になっていく過程がつらつらとコミカルに書かれており肩肘張らず読める一冊です。その中で筆者は家畜化されていない動物を飼うことの大変さに気づいてゆき、捨てられたペット動物と、その動物による環境への影響へと目を向けていきます。その動きは自然で環境問題とはすぐ横にある身近な出来事であると気づかせて下されるでしょう。 

 お薦め度:★★★  対象:野生動物を飼おうか悩んでいる人


【高田みちよ 20060907】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 ラスカル、手を洗う、かわいいというイメージから飼いたい、買おうとなってアライグマの子供を衝動買いした著者。ペットショップでは「猫ちゃんと同じ」と言われ、習性も飼い方も全くわからない。かわいいのは初めだけ、数ヶ月で飼い主を咬むわ引っかくわと手に負えなくなり、家もボロボロになる。このころになってやっと「野生生物はペットにはできない」ことに気付く著者。ペットとして家で放し飼いにしたいと悪戦苦闘するものの、6ヶ月後には虚勢し、牙を切り、オリに閉じ込めて8年間。野生生物を飼うことの難しさを実感し、ペットショップや獣医のいい加減さに翻弄された飼い主の生の声をつづった、大変読みやすいにもかかわらず内容の濃い一冊。 

 お薦め度:★★★  対象:エキゾチックペットを飼いたい人、外来種問題を考える人にお勧め


【六車恭子 20020816】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 「アライグマが飼いたい!」という衝動は8年前、放映されていたテレビコマーシャルからはずみがかかった。アニメのラスカルそっくりのアライグマが石鹸で手を洗う愛らしい姿はこの一家を嵐のように襲ったようだ。「命あるものをお金で買ってしまった」一瞬よぎった後悔も、「人が持っていないものを所有する喜び」が何処かに押しやってしまった。しかしペー太とのバラ色の生活は無惨に打ち砕かれたのだ。
 相当の動物好きの一家にペットショップからやってきたアライグマ・ペー太との悪戦苦闘の悲惨な日々がそれから8年間も続くことになったのです。作者さとうまきこさんはできごごろから飼い始めたにせよこの野生動物アライグマと最後の六ヶ月は幸福な日々がありました。しかし彼女の忠告は「野生動物はぜったい飼ってはいけない!」です。飼い殺されて、静かに狂っていく多くの野生の命のために捧げられた本でもあるようです。
 
 お薦め度:★★★  対象:動物好きな子ども〜大人まで


【和田岳 20021024】
●「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」さとうまきこ著、理論社

 ふとした出来心で、なんの予備知識もないまま、ラスカルイメージで単に可愛いからと、アライグマを飼った著者の奮闘が描かれる。
 アライグマは小さい頃はかわいいけれど、大きくなるとかなり凶暴な動物で、犬や猫のようには簡単に飼えない。この本を読めば、安易に動物を飼ってはいけないことが思い知らされる。
 現在、各地でアライグマが野生化し、日本の生態系に悪影響を与えている。それは飼いきれなかったペットを捨てたのが原因と考えられる。こういった移入種問題についてあまりふれられていない点だけが不満。
 
 お薦め度:★★★  対象:動物好きの人、小学生以上


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