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本の紹介「絶滅どうぶつ図鑑」
「絶滅どうぶつ図鑑」ぬまがさワタリ著、パルコ出版、2018年10月、ISBN978-4-86506-280-9、1000円+税
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【上田梨紗 20181221】【公開用】
●「絶滅どうぶつ図鑑」ぬまがさワタリ著、パルコ出版
地質時代ごとに簡単な説明があり、その時代に生息していた今では見ることのできない動物達が、絶滅した理由とともに「面白おかしく」イラストで紹介されている。
Part2からは、絶滅の理由がほぼ人類となるので心して読み進めてほしい。個人的には、スティーブンイワサザイの話しが病む…。ネコまでも…。ブルーバックは太陽の光を浴びている姿を実際に見たかったし、イブクロコモリガエルの繁殖は、固定観念を粉砕してくれるほどの衝撃があり、多様性の面白さを教えてくれる。
バタフライエフェクトのように、些細なことが及ぼす影響の大きさは、計り知れないということを肝に命じて行動しよう。
お薦め度:★★★ 対象:小学生、雑学好きな人、サラッと絶滅した動物の一部を知りたい人
【ケンタロウ 20181219】
●「絶滅どうぶつ図鑑」ぬまがさワタリ著、パルコ出版
この本は、新生代古第三紀から新生代第四紀に絶滅したどうぶつがのっています。ちょっとおかしなところもあるけどそこがとてもおもしろいのでぜひよんでみてください。それに124ページの下のあたりもおもしろいのでぜひよんでみてください。
お薦め度:★★★★ 対象:新生代古第三紀から新生代第四紀に絶滅したどうぶつが知りたい人
【西村寿雄 20181219】
●「絶滅どうぶつ図鑑」ぬまがさワタリ著、パルコ出版
イラストが多く最近はやりの「〇〇〇〇な生き物」シリーズかと思われる仕様だが、中の解説は要点がきちっとまとめられている。新生代第三紀、第四紀の生き物で絶滅した種を77種取り上げている。主に哺乳類、鳥類だが、こんなにも絶滅しているのかとまず驚かされる。第三紀ではデスモスチルス、ミアキス、メガロドンなど、第四紀更新世ではケナガマンモス,ナウマンゾウなど巨大哺乳類や鳥類など20種以上も絶滅している。寒気の影響で絶滅に追いやられる種もあるがヒトの狩猟による絶滅も数を増していた。次は1万年前から現在までの完新世の時代に入る。オオツノシカ、ニホンオオカミ、ジャワトラなど草原がなくなり絶滅した。と同時にオガサワラマシコ、ニホンカワウソなど、人類の自然破壊や乱獲で絶滅する個体も多くなった。著者は「現在は六度目の大絶滅期」と書き「人類を含むすべての種が絶滅の危機にさらされている」と警告している。
お薦め度:★★★ 対象:絶滅動物に興味のある子どもから大人
【和田岳 20181221】
●「絶滅どうぶつ図鑑」ぬまがさワタリ著、パルコ出版
新生代から現生にかけて絶滅した動物を、可愛いイラストと、楽しい突っ込みと共に紹介した一冊。「〜ないきもの図鑑」的な本っぽいけど、人間の勝手な価値観の押しつけはあまり感じない。根拠のない断定も避けて、複数意見がある点については、そのことも紹介してある。そういう意味で、一見した印象とは違い(?)とても真っ当な本だと思う。
紹介されている多くは哺乳類で、鳥類も少々、爬虫類と両生類も少し混じる。完新世で取り上げられている鳥類をあげてみると、エピオルニスやモアから、絶滅の話では必ず登場するオオウミガラスやリョコウバト、日本からはオガサワラマシコとミヤコショウビン。メジャーを押さえつつ、バランスの取れた選択。超メジャーなドードーは?と思ったら、表紙と裏表紙に載っていた…。
最後の数ページでは、現在がヒトによる6度目の大量絶滅期になっていて、絶滅を食い止めるための努力が行われていることも紹介されている。
お薦め度:★★★ 対象:近頃は、カラフルなイラスト多めの「〜ないきもの図鑑」的な本が花盛り。勝手に人間視点で“ざんねん”とか、勝手なことを言っていて、タイトル見るだけでムカツク(個人的見解です)。という人へ
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