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本の紹介「ゾウがいた、ワニもいた琵琶湖のほとり」
「ゾウがいた、ワニもいた琵琶湖のほとり」高橋啓一著、サンライズ出版、2016年8月、ISBN978-4-88325-597-9、1500円+税
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【萩野哲 20161216】【公開用】
●「ゾウがいた、ワニもいた琵琶湖のほとり」高橋啓一著、サンライズ出版
琵琶湖の誕生した時代から現在に至る歴史順に、ゾウを中心にどのような生物の変遷があったのか解説した書。新しい研究方法や地域の住民を取り込んだ活動の様子が記されている。多くの写真が使用されており、個々の情報についてはわかりやすいが、歴史全体の解説は3ページの図にとどまっているのが残念。よく読めば理解できるのだろうが、少なくとも、本書で取り上げたゾウがどの時代にいたのか、よりわかりやすい解説が欲しかったように思う。
お薦め度:★★ 対象:琵琶湖周辺のゾウなどの化石産地を訪ねてみたい人
【中条武司 20161221】
●「ゾウがいた、ワニもいた琵琶湖のほとり」高橋啓一著、サンライズ出版
琵琶湖博物館の副館長であり、ゾウ化石が専門である高橋啓一さんが、古琵琶湖層群から産出する化石について解説。著者の専門であるゾウ化石を中心として、シカやワニなどの脊椎動物、魚の咽頭歯、貝、植物に加え、足跡化石も紹介している。オールカラーでとても見やすく、古琵琶湖層群からはこんな化石が出るんだと一望するにはぴったり。ただし、その時代がいつなのか、どこから出ているのか(地名だけじゃ分からない)、そしてどんな環境だったのかを図で示してほしい。きっとできるのに。
お薦め度:★★ 対象:古琵琶湖層群の化石を一望するのに
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