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本の紹介「アリの巣をめぐる冒険」

「アリの巣をめぐる冒険 未知の調査地は足元に」丸山宗利著、東海大学出版会、2012年9月、ISBN978-4-486-01847-6、2000円+税


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【萩野哲 20121216】
●「アリの巣をめぐる冒険」丸山宗利著、東海大学出版会

 アリは昆虫の中でも高度に進化し、多数の個体を擁する群をなす種が多く、地球上の動物の中で最大のバイオマスを持っているらしい。そのように繁栄している昆虫にはそれとともに生活する他の昆虫も極めて多様である。本書は、アリとともに生活する昆虫を追い、誰も見たことのない生物多様性の世界を知ることに喜びを見出している著者の自伝ともいえる。多様なハネカクシたちの形態や生態に感心するのもさることながら、それを嬉々として記述する著者に対し、「何と幸せな人生なんだろう」と思ってしまう一冊である。

 お薦め度:★★★★  対象:好きなことに人生を費やすことに共感を覚える人たち

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