友の会読書サークルBooks
本の紹介「「地球のからくり」に挑む」
「「地球のからくり」に挑む」大河内直彦著、新潮新書、2012年6月、ISBN978-4-10-610472-5、740円+税
【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]
【中条武司 20121221】
●「「地球のからくり」に挑む」大河内直彦著、新潮新書
石炭、石油、ガス、原子力などなどありとあらゆる自然界に存在する物質を私たちはエネルギーという形に変換して生活している。産業革命以降のエネルギーの歴史を、どのように化石燃料ができたかという地球史の観点も織り交ぜつつ解説していく。
錬金術にも似たエネルギー生成の歴史、戦争と資源、石油の無機成因論争、日本の天然ガス資源、そして原子力問題など今の私たちの生活には切っても切り離せない話題が満載。不満点といえば、史実を客観的に見ていくのに徹しているため、もうちょっと著者としての主張があっても良かったのかなという思いが残る。
お薦め度:★★★ 対象:経済ではない今の地球の動きを知りたい人
[トップページ][本の紹介][会合の記録]