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本の紹介「地球 塩の旅」
「地球 塩の旅」片平孝著、日本経済新聞出版社、2004年10月、ISBN978-4-532-16487-4、2400円+税
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【瀧端真理子 20080425】
●「地球 塩の旅」片平孝著、日本経済新聞出版社
ページをめくる度に現れる、驚くべき写真の数々。地球上に、こんな地形、風景、生活があるのかと息をのむ。「何が何でも浮いてしまう死海」はご愛嬌だが、サハラ砂漠を南北、東西に、岩塩や型抜き塩をラクダに積んで移動するキャラバン隊は、死と隣り合わせだ。
本書は、塩の湖、岩塩、塩田の3部に分かれ、地質・地形・気候に合った塩の採り方・作り方・売り方を紹介している。石灰の煙突が立つアベ湖(ジブチ)の取材では、フランス空軍軽飛行機をチャーター、ゲリラのミサイルを避けて低空飛行したりする。日本が世界第2位の塩の輸入国で、工業製品用の塩をメキシコやオーストラリアから輸入していることも分かる。塩の製法の説明は少し分かりにくいが、旅心をくすぐる、すばらしい写真集になっている。
お薦め度:★★★★ 対象:冒険や荒涼たる風景が好きな人
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