友の会読書サークルBooks
本の紹介「凍った地球」
「凍った地球 スノーボールアースと生命進化の物語」田近英一著、新潮社、2009年1月、ISBN978-4-10-603625-5、1100円+税
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【西村寿雄 20090609】
●「凍った地球」田近英一著、新潮社
最近、「スノーボールアース」という言葉をしばしば耳にするようになった。過去に地球全体がまるごと氷に被われる氷河期があったという仮説である。それが一度ならず、二度もあったとか。生命が生まれたと言われる顕生代(5億5千万年前)以前のできごとである。まだまだ仮説の段階であるとはいうものの、地球上の各所に氷河時代を証明する観測証拠が見つかっている。この本の良さは、仮説に対する反論も次々と紹介していることにある。
読者も、予想や疑問をいだきながら読み進めていくことができる。ウェーゲナー以来の「地球革命」が起きるのか、興味津々の物語である。
お薦め度:★★★ 対象:地球にロマンを求めている人
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