友の会読書サークルBooks

本の紹介「極限に生きる植物」

「極限に生きる植物」増沢武弘著、中公新書、2002年8月、ISBN4-12-101654-8、940円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]

【釋知恵子 20061222】
●「極限に生きる植物」増沢武弘著、中公新書

 小さい頃に切手集めが流行った。集めた切手の中のお気に入りの一枚に、コマクサの切手がある。かわいい花だなあと思った。高山植物を知ったのはその切手がきっかけだった。
 この本の中には、高山をはじめ、砂漠、北極など過酷な自然の中で生きている植物たちがたくさん登場する。環境に適応するために植物たちは驚く技を秘めている。あるものは体に似合わない大きな花を太陽に向けて懸命に日をあび、あるものは岩場の間に太い根をのばし力強く生きる。美しい写真と簡潔な文章で、私にとっては、コマクサの切手がいっぱいつまった本だった。

 お薦め度:★★★ 対象:植物との出会いを求める人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]