【和田岳 20171219】
●「きょうは たびびより」とうごう なりさ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2017年10月号
秋、ヒヨドリたちは、群れになって南へ西へ渡っていきます。そんなヒヨドリの群れが海を渡るとき、群れは海に出ては戻るを繰り返しなかなか渡りません。数十羽、数百羽のヒヨドリが、行ったり来たりする光景は、とても印象的。
ヒヨドリの渡りの群れが、海を越えようとするけど、ハヤブサが出現して、戻り、もう一度飛び出しては戻り、ようやく海を渡る。その様子が、消しゴム判子で描かれます。ヒヨドリたちは消しゴム判子とは思えないほど生き生きしていて、嘴の形をはじめヒヨドリの表情や、翼や尾の形やプロポーションもとても良くできてる。もう一方の主役のハヤブサもとても格好いい。
お薦め度:★★★ 対象:鳥好き、絵本好き