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本の紹介「粘菌 その驚くべき知性」
「粘菌 その驚くべき知性」中垣俊之著、PHPサイエンス・ワールド新書、2010年5月、ISBN978-4-569-77786-3、800円+税
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【釈知恵子 20101029】
●「粘菌 その驚くべき知性」中垣俊之著、PHPサイエンス・ワールド新書
粘菌には脳はないけれど、カーナビシステムのように、最短経路を導きだせる。気温や湿度の変化のような嫌な刺激を数回繰り返すうちに、嫌な刺激が来そうなときには学習し予測して立ち止まる。そもそも粘菌って単細胞だったんだと基本的なところを知らなかった私も、粘菌が体全体で示す知性(著者曰く)については、なんとなくわかった感じ。なんとなくというのは、途中、計算式が出てきて、読み飛ばしてしまったから。ところどころはなるほどと思ったけれど、1つの物に打ち込んでいる研究者の偏愛で、もっとぐいぐい引き込んでほしかった。
お薦め度:★★ 対象:生き物の「知る力」に興味のある人に
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