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本の紹介「ロウソクの科学」

「ロウソクの科学」ファラデー著、岩波文庫、2010年9月、ISBN978-4-00-339091-7、700円+税


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【萩野哲 20170224】
●「ロウソクの科学」ファラデー著、岩波文庫

 英国では伝統になっているらしい、著名な学者によるクリスマス講義の1860年の担当はマイケル・ファラデー。19世紀の著名な化学者で、本書「はしがき」には、電磁気感応の発見、電気分解に関する発見などがその業績として挙げられている。本書はその6回の講義からまとめられたもので、ロウソクの燃焼を通して、酸素や水素の性質、電気分解などをやさしく解説している。速記から起こされた文章なので、その場の状況が分かりにくい部分もあるが、逆に、講義をしながら実験するファラデーやそれを熱心に聴いている少年少女たちの姿を想像しながら、英国のよき伝統を満喫できるのではないだろうか?

 お薦め度:★★★  対象:歴史的な科学書を掘り起したい人。
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