友の会読書サークルBooks

本の紹介「サンゴとサンゴ礁のはなし」

「サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系」本川達雄著、中公新書、2008年6月、ISBN978-4-12-101953-0、840円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]

【萩野哲 20080812】
●「サンゴとサンゴ礁のはなし」本川達雄著、中公新書

 サンゴとサンゴ礁についての包括的解説書。サンゴとサンゴ礁について一般的疑問に答えるべく、Q&A形式で各々1章を充てている。その後は、より詳しい内容を、褐虫藻との共生、サンゴの進化、サンゴを棲家とする動物、サンゴ礁の魚類、そしてやはり保全について解説している。中でも、褐虫藻については、エネルギー収支、分類の進歩等、知りたい内容が網羅されているし、サンゴ以外との関係についても多くのページが割かれている。サンゴ礁の危機についてはや白化現象とオニヒトデ問題が挙げられている。保全については、まずサンゴ礁にダイビングに行きましょうと説く。では、行かなければ。

 お薦め度:★★★  対象:サンゴ礁の自然とその保護に興味を持つ人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]