【上田梨紗 20171029】
●「世界はなぜ月をめざすのか」佐伯和人著、講談社ブルーバックス
前半は、月(科学)の基礎知識を雑学をまじえながら知ることができます。ピンポン玉を使った衝効果の実験はわかりやすく、地球から見る月は毬ではなく盆だと納得してしまう。
中盤からほぼ地学の話になる。月の資源を取り合う各国、各企業団体のつばぜり合いは、なんだか映画のようだ。実際「かぐや」はロケット打ち上げ業務を民間委託した最初の打ち上げだった。三菱重工さんカッコイイ。
月は宇宙の入り口で、私たちは宇宙大航海時代の渚にいますと、著者は言う。人間の好奇心はとめられない。
お薦め度:★★★★ 対象:月に行きたい人、地学に興味がある人、宇宙が好きな人