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本の紹介「世界の四大花園を行く」

「世界の四大花園を行く」野村哲也著、中公新書、2012年9月、ISBN978-4-12-102182-3、1000円+税


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【釋智恵子 20130221】
●「世界の四大花園を行く」野村哲也著、中公新書

 乾燥した砂漠に、何年かに一度のたっぷりの雨が降ると、一斉に大地に眠った種が芽を伸ばし、花を咲かせる。その様子は、夢に描くような花畑で、その広さは何百キロにも及ぶものもあり、あまりの様子に花酔いするほどらしい。この幻のような砂漠の花園に魅せられたカメラマンが著者で、文章は写真を撮るまでの旅行記のようなもの。あまり内容には深みがないけれど、ぼんやりぽややんと夢見心地に眺める本としてはおすすめ。出てくる花には、ちょっと見覚えがあって、園芸種がこういうところから持って来られているんだなということも感じられる。花の写真を楽しむなら、もう少し大判にしてほしい気もする。

 お薦め度:★★★  対象:花が好きな人に

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