【萩野哲 20170609】
●「したたかな魚たち」松浦啓一著、角川新書
魚の想像を絶する多様性を知るための格好の入門書。著者は分類屋さん(それも特にフグ類)らしく、今でも続々発見される新種、サイズの大小差、変な形態、極限の環境での生息など、どちらかというと普通の種より変わった種(それも特にフグ類)を紹介し、魚類の多様性を強調している。また、魚のくらしの面でも、泳ぎ方、食べ方、生き残り戦術、繁殖法など、・・・やはり変わった種を紹介しているが、面白い話題を厳選しているし、写真もきれい(モノクロで残念だが)なので、読んで楽しい。
お薦め度:★★★ 対象:魚の多様性を知りたい人