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本の紹介「テングザル」
「テングザル 河と生きるサル」松田一希著、東海大学出版会、2012年2月、ISBN978-4-486-01846-9、2000円+税
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【和田岳 20120628】
●「テングザル」松田一希著、東海大学出版会
フィールドの生物学シリーズ第7弾は、原点回帰。何にも分かっていない若者が単身、東南アジアのフィールドに飛び込んで、フィールドを開拓し、研究を進めて、一定の精かを得るという物語。
舞台はボルネオ、ターゲットはテングザル。フィールドにたどりついて、現地のスタッフを雇って、個体識別して、テングザルを追いかけ回し、テングザルが食べていたものを同定する。
葉っぱ喰いのサル(哺乳類)と果実食いのサル(哺乳類)では生理的にとても違うという話が一番面白い。葉っぱ食いには熟した果実はかえって毒とは知らなかった。
お薦め度:★★★ 対象:若者の成長物語が好きな人
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