新しい順に配列
以下は2001年
●4/8 四万十川中流域でキシツツジ:開花をはじめたばかり.さらに南へ足を延ばしてユキモチソウを見る.ここの population とは13年ぶりの再会.元気そうで何より.黄金色のイワタイゲキが美しい.
●3/31 天草でハマボウ:天草周辺には海跡湖がわりとあって面白そう.シリブカガシが多い.
●3/29 熊本城でスズシロソウ:8年ぶりだったが,健在なのを見て嬉しかった.
●1/21〜2/5 ちょっとライデン他.
以下は2000年
●12/12 岬町の海岸林:リュウキュウハゼの紅葉が美しい.
●11/5〜12/5 ちょっと?スマトラ.
●10/22 蒜山でモリアザミとハバヤマボクチ:狙いどうり.両種とも壮大な草本で,秋のススキ原を飾るにふさわしい.ベストシーズンの茅草地を満喫(というには時間が短かった・・・).
●10/13 松阪市でミズキカシグサとクロイヌノヒゲ:ミズキカシグサは同行のF氏の発見.びっくり仰天.
●10/1 信太山聖神社のシリブカガシ:いつ見ても立派な林だなぁ.ドングリもいっぱいなっている.
●9/27 河内長野市でオグルマ:まだまだ大阪にも生き残っていてくれて,うれしい.
●9/24 大宮町の水田でスズメノトウガラシ発見:うーん,水田雑草は奥が深い.がんばって調査せねば.
●9/21 マキノ町の水田でマルバノサワトウガラシ発見:いつものフィールドだが,はじめて気がついた.いろいろ季節を変えて訪れないといけないことを痛感.
●9/17 生石高原の草原性植物:いわゆる満鮮要素の植物.絶滅寸前の状態に危機感を抱きつつも,何とか生き残っている姿を写真に収める.
●9/17 大和川でツルボが満開:土手が紫色に染まる壮観に感激.
●9/15 茨木市の棚田:サワギキョウ,ジュンサイ,ヒツジグサの美しい群落.いまどき棚田とため池の調和的な景観はなかなかお目にかかれない.ヒルムシロとヘラオモダカも見る.
●9/1 福知山市でホシクサ,アブノメ,ノカンゾウ:いまどき珍しい水田雑草と里草地植物に巡り会えて満足.でも,近くにタカサゴユリが生育しているのには興がそがれる.
●9/1 福知山市でマダイオウ:同行のF氏が発見.こんな時期に,マダイオウを見つけるなんて,なんという眼力.
●8/20 日向市でハマカンゾウ:花の色彩や模様には様々な個体変異があり,美しい.
●8/19 綾町の照葉樹林:イチイガシの立派な林.近畿では林と呼べる立派なものはほとんどないので,感激.20mをこえるセンダンにびっくり.カラスザンショウと同じニッチェを占めるのだろうか.無数のヤマビルには閉口.
●8/11 大和葛城山のブナ:今年は数年ぶりの豊作のようだ.多数の堅果が齧歯類?らしきものに食べられている.樹上でアタックされているようだ.
●8/7 三田市でキキョウ:案内してもらった.兵庫県東部ではまだまだ健在.
●7/27〜31 北海道旅行(遊び):釧路湿原,厚岸湾,霧多布,風蓮湖,野付湾をめぐる.潟湖干潟の植物を堪能.目的だった北海のアマモ類と釧路湿原の原野環境を見ることができて満足.
●7/23 金剛山でヤマユリの花:運良く開花期にあたり,甘くも強烈な香りに酔う.開花個体だけで十数本を確認.水田畔にも1本が刈り残されている(わざと刈り残してある).金剛山地のヤマユリは,自生か移入かについて以前から問題のある個体群.
●7/18:金剛山でヤハズアジサイの花:満開で,多数の昆虫が訪花.大型の花序には,他の Hydrangea にはない迫力がある.大阪では金剛山周辺でしか見ることができない.
●7/3 三田市川原のジュンサイ:案内してもらう.ジュンサイは開花を始めたところ.山麓の貧栄養のため池の自然が美しい.冷たく透き通った水とジュンサイの独特のぬめりを体感.堤防の改修が一部で始まっており,風前の灯火なのが気がかり.
●7/3 堺市金岡町のオオミクリ:健在で安心.K氏にご教示いただいた塊茎を確認し,特異なミクリ属植物であることを再認識.
●6/18 マキノ町の低湿地帯の水田雑草:ヒルムシロ,ミズタガラシ,ムツオレグサなどが豊富.このあたりは近畿地方でも有数の水田の自然が残っている.スナヤツメという魚をはじめてみた.
●6/6 大津市葛川でキンキカサスゲ:渓流に生育するスゲ.以前はカサスゲとどこが違うのかよく分からなかったが,一見して違うのが認識できるようになった.進歩したものだと自画自賛.安曇川源流域の清流はいつ見ても美しい.
●6/4・5 櫛田川調査:紀伊半島随一の塩生植物群落に感激.ハマボウ,ナガミオニシバの群落他.大潮の最大干潮時にわずかに露出するアマモ場を歩く.
●5/8〜17 八重山諸島調査:詳しくは標本整理がすんでから書くつもり
●4/24 マキノ町知内川周辺のコブシ:5年ぶりのマス・フラワーリングのようだ.
高島町八淵の滝周辺のタムシバ:もの凄い開花量.コブシと同じくタムシバもマス・フラワーリングらしい.
●4/12 琵琶湖岸でタチスズシロソウ,ハマダイコン,コブシ:開花をはじめたばかり.早春の琵琶湖に白い花が似合う.
●4/9 室戸市:ナンゴクウラシマソウは開花を始めたばかり.久しぶりのナンゴクに出会って感激ひとしお.ウラシマソウと混生している.ユキモチソウは開花中.例えようのない美しさ.トサノアオイはまだつぼみ.
●4/8 大方町吹上川のコアマモ:最近始まった橋脚工事で昨秋に比べると激減.将来がとても心配.
中村市四万十川のセイヨウアブラナ:四万十川では15年ほど前にもセイヨウアブラナらしきものを見ている.セイヨウカラシナは確認できず.生育していないのか?,謎!
●3/24 広島大学構内でミチタネツケバナ:もうこんなところにも広がってる!
●3/21 志摩半島でコモウセンゴケ:海岸にたくさん生育.
国府白浜でキイシオギク:分布の北東限か?
度会町でシロバナショウジョウバカマ:ショウジョウバカマに比べて繁殖開始サイズが小さいようだ.白い花がかわいい.
●3/18 紀伊田原:
畦畔でアマナが無数に開花.目立たないが,美しい.
湿地でヒメビシ(果実)とアンペライ.わずかに残された低湿地環境.夏〜秋に再度調査をしてみたい.
林床でアツミカンアオイが開花中.葉の質感はなかなかのもの.
●3/16〜17 紀伊大島のスダジイ林の調査:キノクニスゲ,コゴメスゲが開花.アオノクマタケランは果実期.シマサルナシが多い.Heterotropa sp. 発見,Sugawara (1992) の N-group に近い?
●3/15 御坊市日高川のハマボウ:天然記念物の群落は立派.ヨシ干潟の後背という生育環境は,今夏の干潟の特別展にむけて思うところあり.
●3/6 和泉山脈七越峠でアカガシ林:和歌山県側にわずかに残存.薪炭林の名残か? 樹冠を見上げると透過光で透き通る葉の緑が印象的.
●1/11・12 京都東山でタマミズキの分布調査:1998年秋は不作だったが,1999年の秋は豊作.果実で赤く染まった樹冠が照葉樹林でよく目立つ.
以下は1999年
●12/6 京都市南禅寺裏山でイヌガシ:個体数も多く,照葉樹林の名残がよく残っていてびっくり.
●12/18 大東市のトチカガミと枚方市淀川のコイヌガラシ:標本を見せてもらった.こんなものがと思うけれども,大阪府下ではどちらも絶滅寸前.とくにトチカガミの急減は深刻.
●11/27 三重県上野市のオヒルムシロ:標本を見せてもらった.なんと水田に生育していたそうだ.びっくり.
●11/3 石川県富来町増穂ヶ浦の海浜植物群落:砂丘植生が美しい.
●10/23 徳島県海南町でシチトウイ:海跡湖の植物は面白い.
●10/23 高知県東洋町でクロタマガヤツリ:ふーん,水田雑草なんだ.
●10/21 高知県大方町でコアマモ:ヨシ原の前縁に広がる干潟一面に大きな群落.汽水域の豊かな自然がまだ残されているのを見てホットした.
●10/13 新潟県柏崎市でオニハマダイコン:最近日本海側で増えつつある帰化植物らしい.
●10/4 奈良県でハバヤマボクチ:8月に蒜山で認識し,今回の確認で近畿地方にも確実に分布することが明らかになった.
●9/26 京都市三条白川の水草:ネジレモが多数の花茎を伸ばす.すでに果実期.数年前にいっぱいあったセンニンモが消滅しているのが気になる.せせらぎにそよぐ新緑の水草はいつ見ても心が和む.
●9/10 舞鶴市でマルバノサワトウガラシとスズメハコベ発見:京都府初記録! 数枚の水田にびっしりと密生するが,他の水田には見あたらない.うーん,水田雑草は面白い.
●9/1 琵琶湖でゴハリマツモを確認:長らく探していたが,念願がやっと叶う.
●8/29 堺市産のオオミクリ:標本を見せてもらった.金岡町以外の新産地.ヒキノカサといい,アギナシといい,トウオオバコといい,今年は府下の植物情報の当たり年?
●8/27 大阪府産のアギナシ:標本を見せてもらった.ヒキノカサとともに今年の大阪府下の植物情報ではホームラン級.
●8/23 伊豆半島天城峠でハコネシロカネソウ?とタチキランソウ?:なじみのない植物に出会って歓喜.旧道周辺の天然林の美しさに慨嘆.
●8/20 鳥取県大山でミヤマハタザオとトゲアザミ?:うーん,興味深い.
●8/12 大阪府産トウオオバコ:見せてもらった.大阪府では33年ぶりの確認か?
●7/28〜31 西表島で各種海草:ウミヒルモ,ウミショウブの果実.リュウキュウスガモの雄花.果実や花を見てトチカガミ科への所属を納得.アオバノキの花,マルヤマカンコノキの果実,サキシマスオウノキの果実,オキナワウラジロガシの果実など,多数の標本を得て意気揚々と帰阪.
●7/5〜7 イギリス湖水地方でワタスゲ,Narthecium ossifragum,モウセンゴケ,ミツガシワ,エゾノミズタデを見る:牧草地の中に点在する美しい湿地は National Trust 発祥の歴史を彷彿とさせる.
●6/18 熊取町成合のアンペライ:まだ健在でほっとした.
●6/15 伏見区桃山のミズタカモジ:教えてもらった.区画整理事業によりまもなく消滅する運命.
●6/10 茨木市竜王山下音羽川周辺でイヌザクラ:教えてもらった.エドヒガンが多い(ソメイヨシノの片親だが,兵庫県と大阪北部にしか見られない).
●6/1 高安山でオオチャルメルソウ,テイショウソウ:府下での北限域.
●5/31 琵琶湖の湖北〜湖西方面の調査:ノダイオウの群落,オニナルコスゲがよく開花結実.その他近畿初記録の植物2種.
●5/24 大津市葛川安曇川源流でフタバアオイ,ヒロハコンロンソウ,ハクサンハタザオを見る.
●5/17 湖東地方で発見されたヤナギトラノオを案内してもらう.大群生!
●5/8〜14 西表島の植物:リーフの海草,マングローブ植物,亜熱帯の植物がいっぱい.タカサゴシラタマ,タイワンサギゴケ,ヤエヤマスミレ,ヒメタムラソウ,リュウキュウツワブキ・・・言い出せばきりがない.
●5/2 徳島県松茂町のハス畑でアズマツメクサ:ついに見つけた幻の水田雑草!
●4/28 大和葛城山でカワチスズシロソウとオオチャルメルソウ:カワチスズシロソウは今春に8年越しでやっと記載.スズシロソウの変種に位置づける.
●4/11 高槻市淀川沿い鵜殿でノウルシの大群落:ちょうど開花期で黄金色の苞葉が美しい.トネハナヤスリはまだ少し季節が早く,胞子葉は展開を始めたばかり.
●4/6 徳島県板野町の水田でコギシギシ:はじめて生育状態を見ることができた.水田雑草.でも,絶滅危惧植物にリストされる.大阪では絶滅したかもしれない.
●4/5 徳島県吉野川河口域でヒメヨモギ:ヨモギと混成する.未開花個体でも,慣れるとヨモギと区別できる.
●3/31 安曇野の農道でミチタネツケバナ:数メートル離れて水田にはタネツケバナが生育.両種は生態的に住む分けている.農道脇にはイヌナズナも多い.水路では湧水が卓越するようで,バイカモの群落が多い.清流にそよぐ様が印象的.
●3/29 松本市信州大学構内でノジスミレ,トウダイグサの開花を見る.
●3/22 大和川でヒキノカサ発見!:絶滅と考えられていたが,15年ぶりの確認.
●3/16 新横浜駅近くの鶴見川でミチタネツケバナ:関東でも近年急速に広がっているようだ.
●3/12 京都市聖護院でイヌノフグリ:京都市内では 人家の石垣にしぶとく生き残っているようだ.
●2/7 近江八幡市円山町のヨシ原:今冬はヨシ刈りをしないのか? 昨冬の稈がまだ残ったまま.
●1/14 京都東山周辺のタマミズキ:昨冬に比べて不作.昨冬は東山に赤い斑点が散らばるほどの景色だったが,今冬は全く見えない.
●1/7 トラノオジソの標本:清水千尋コレクションを整理していて発見!! 大阪府の植物相に1種追加.
●12/26 晩酌がてら雑誌を読んでいたら,1993年の学会の際に訪れた島根半島でみた奇妙なノアザミの学名が判明:Cirsium japonicum DC. var. okiense H. Koyama et Murata, Acta. Phytotax. Geobot. 37:186-188(1986). オキノアザミだ! 本州初記録?
●12/26 今津町浜分沼でサンショウモ:1994年以降の調査で初発見.
●12/12 キンガヤツリの小穂観察:小穂軸の関節構造にうなってしまった.指摘者のK氏に脱帽.
大阪府産イセウキヤガラの標本:見せてもらった.府下で17年ぶりの再発見!
●11/29 京都市産オオトリゲモ:標本を見せてもらった.京都の標本は,三木コレクションのタイプ以外はほとんどなかったんだって.
●11/9 大津市葛川の江賀谷でカツラ:この辺はとっても多い.コタニワタリとオシャグジデンダも見た.安曇川デルタの松ノ木内湖では水田にミズワラビがいっぱい.
●11/3 大和川の堤防でオオヨモギ!:こんなところにもあるんだ.河川敷の畑ではハヤトウリを見た.花も実も変わっている.
●11/2 保津峡でシリブカガシ林を久々に鑑賞(10年ぶりかな?):うーん,とっても多い.チャートのような特殊岩質と関係があるのかな.他にサツキ,ヤシャゼンマイ,ユキヤナギ,カワラハンノキ.
●10/25 能勢初谷でコバノチョウセンエノキ:教えてもらった.幹は色白.主幹のはっきりしない低木だが成木らしい.果肉はエノキより多汁質でおいしい.
●10/19 吉田山でツブラジイの大木が幹折れ:地上1.4mの高さでぼっきり.先日(10/17夜)の台風の影響だろう.樹高18m,地上1.8mでの幹周囲115cm,とっても迫力があるが,ここらのツブラジイにしては小さめの個体.
●10/11 堺市大泉緑地でサンショウモ:昨夏の生育情報を和田学芸員から教えてもらっていた.部分的だが高密度に密集している.大胞子嚢も小胞子嚢もよくついている.
●10/7 京都市北白川疎水分線でモクゲンジの果実(オオモクゲンジ?,タイワンモクゲンジ?):昨年は開花標本作成,今年は果実標本作成.
●10/1 京都市吉田山でタマミズキ:台風後にもかなりの風があったらしく,落枝あり.標本にちょうどよし.
●9/22 台風直撃,長居公園ではヒマラヤスギを中心に多数の倒木被害が出た.ちょっと数えただけでも30本くらいのヒマラヤスギが倒れていた.公園全体では100のオーダーかも? ここ10年くらいでは最大級の倒木被害.
●9/19 安曇川デルタの調査:久々の琵琶湖岸,やっぱり琵琶湖はいい.西浅井町のミズアオイ自生地は工事が再開.
●9/18 岬町のため池でヒルムシロとナガエミクリの大きな群落:ヒルムシロは府下ではめっきり減ったのでは?
●9/17 淡路島でオオカラスウリ:まだ少し若いがたくさんの果実がなっていた.果肉はなんと濃緑色!,びっくり!
●9/14 伏見区桂川でミズアオイの開花を確認!:教えてもらった.京都府下では十数年ぶりの確認?
●8/22 淀川豊里地区でコバノカモメヅル:開花中で,星のような花がきれい.花は淡緑色〜濃紫色まで,個体によって変異.3変種(シロバナ,アズマ,コバ)がよく分からない.区別できるのだろうか?,夜はハタケノウマオイとマツムシの声.
●8/11 兵庫県猪名川町でムラサキミミカキグサをみる! 4m四方の湿地にびっしり.感激,感激.近くでキキョウも咲いていた! どちらの個体群も風前の灯火.
●8/5 サバ州産のブナ科標本2点を見せてもらった.1点は Litocarpus gracilis だ.スマトラ島と同じ種で感慨深い.でも,残りのブナ科の1種は?.
●7/22 東住吉区今川のオニバス:教えてもらった.毎日新聞7/31夕刊で報道.市内唯一の現存個体群.
●7/19 彦根市芹川のサイカチ:4年ぶりに見てきた.健在.河畔林が面白い.
●7/17 堺市金岡町のオオミクリ:健在.
●6/26 大阪府産マヤラン:みせてもらった! 美しい.
●6/21 犬鳴のヤマトミクリ:花序があって同定できた.林道の拡張工事で存続が危ぶまれる.
●6/15 琵琶湖岸のノダイオウ:連れてってもらった! うーん,少ない.この調査で,やっとノダイオウが認識できるようになった.
●5/10 淡路島産ハマウツボ:みせてもらった! 開花期を少し過ぎていたが,健在を確認して安心.
●5/7 今津町浜分沼でヤナギトラノオ発見!:近畿地方初記録!
琵琶湖岸のハマエンドウ:開花最盛期で美しい! 公園整備にめげず,なんとか生き残って欲しい.
●2〜3月 京都東山のタマミズキ:今年は大豊作! 深紅の果実が美しい.