各学芸員の行っている調査研究(1996-7年度)

■那須孝悌(館長)

 (1)長野県野尻湖周辺における後期更新世・完新世の古植生変遷に関する研究(野尻湖花粉グループの一員として)

 (2)琵琶湖周辺の古植生変遷に関する花粉分析学的研究

■山西良平(動物研究室)

 (1)日本産間隙生多毛類の分類学的研究

 (2)大阪湾沿岸の潮間帯生物相の調査

■波戸岡清峰(動物研究室)

 (1)ウナギ目ウツボ科魚類の分類学的研究

 (2)大阪湾及びその周辺海域の魚類相の調査

和田 岳(動物研究室)

 (1)キジバトの繁殖生態に関する研究

 (2)ヒヨドリの食性に関する研究

 (3)大阪市の都市公園の鳥類相の調査

 (4)大和川下流域及び周辺ため池の水鳥の個体数調査

■金沢 至(昆虫研究室)

  (1) 日本及び東アジア産キバガの系統分類学的研究

  (2) 近畿地方の蛾類記録の整理

 (3) アサギマダラの移動の調査

 (4) 新生代の昆虫化石の研究

 (5) ゴケグモ属の分布調査

■初宿成彦(昆虫研究室)

 (1)ハナノミ科甲虫類の分類学的研究(7〜8月中国科学院昆明動物研究所と共同で貴州省・雲南省の調査を実施した)

 (2)長野県野尻湖周辺の後期更新世・完新世の昆虫化石の研究(野尻湖昆虫グループの一員として)

 (3)近畿地方における新生代の昆虫化石の研究(古琵琶湖層群四手部層)(昆虫化石研究グループの一員として)

 (4)遺跡の昆虫遺体の研究(山之内遺跡・苫小牧市柏原5遺跡・北白川追分町遺跡・喜連東遺跡)

 (5)砂浜の昆虫相に関する調査(琵琶湖岸と海岸)

 (6)大阪府および周辺の甲虫類の分布調査(テントウムシ科など)

■岡本素治(植物研究室)

 (1)種子散布生態学の研究

 (2)被子植物の起源と系統進化に関するレビュー

 (3)ケイリュウタチツボスミレの分類・生態学的研究(山田直毅氏らとの共同研究)

■藤井伸二(植物研究室)

 (1)コナラ属植物の種生態学的研究

 (2)西スマトラ地域におけるブナ科植物の分類および生態学的研究

 (3)近畿地方における保護上重要な植物に関する研究(レッドデータブック近畿研究会の一員として)

 (4)琵琶湖および周辺域の植物相に関する研究

 (5)低湿地性植物の繁殖生物学的研究

■佐久間大輔(植物研究室)

 (1)外生菌根性菌類の生態学的研究

 (2)丘陵地の生物群集の景観生態学的研究

 (3)二次林植物群集の研究

■樽野博幸(地史研究室)

 (1)ステゴドン科(長鼻類)の分類と系統に関する研究

 (2)長鼻類の足跡化石に関する研究

 (3)大阪平野および周辺地域における,鮮新-更新世の古脊椎動物相の変遷と,生層序区分に関する研究

 (4)備讃瀬戸海底産哺乳動物相に関する研究

 (5)大阪市および周辺地域の遺跡発掘にともなう層序および脊椎動物遺体に関する研究

川端清司(地史研究室)

(1) 南アルプスの四万十帯・白亜系の構造発達史に関する研究

(2) 後期白亜紀放散虫化石に関する研究

(3) 北海道中軸帯,日高帯の古第三紀放散虫化石に関する研究

(4) 四万十帯・日高帯の緑色岩類の産状と構造発達史上の意義に関する研究(山口大学君波氏・新潟大学 宮下氏との共同研究)

 (5) 兵庫県南部地震による地盤災害の調査およびその 原因に関する研究(「1995年兵庫県南部地震」地質 調査グル−プの1員として)

■塚腰 実(地史研究室)

(1)新生代古植物相の研究(近畿地方,伊勢湾周辺地域,山形県南部地域)

(2)ヤマモモ科コンプトニア属葉化石の分類学的研究

(3)化石および現生球果の分類学的研究

(4)長野県野尻湖周辺地域における後期更新世古植物相の研究(野尻湖植物グループの一員として)

■石井久夫(第四紀研究室)

(1)古琵琶湖層貝化石の調査(大山田村服部川足跡化石調査団の一員として)

(2)大阪平野第四紀層産貝化石の古生態と古環境に関する研究

(3)長野県野尻湖層産淡水貝化石の研究(野尻湖貝類グ ループの一員として)

■石井陽子(第四紀研究室)

(1)長野県野尻湖周辺の中・上部更新統の地質層序の研究(野尻湖地質グループの一員として)

(2)岩屑なだれの層相と構成岩石の研究(長野県野尻湖周辺)

(3)大阪平野の上部更新統・完新統の地質層序・地質構造の研究(これからはじめる予定)


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