■研究フィールド【2002.6.15更新】
現在進行中や今までやってきた研究の一部を簡単に紹介します.
対州層群下部層のデルタ成堆積物/三重県櫛田川河口干潟/高知県三崎層群のストーム堆積物/
島根県唐鐘累層/恵比須峠・福田テフラの再堆積層/長居公園地下の地層
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●対州層群下部層のデルタ成堆積物
長崎県対馬に分布する第三系対州層群は,デルタ成〜半深海成堆積物からなります.その中で,厳原町小茂田から久根浜周辺に分布する対州層群下部層は,河川作用と潮汐作用の相互作用のもとで形成されたデルタ成堆積物からなることがあきらかとなりました.
対馬の久根浜付近の海岸.干潮時.
久根浜周辺ではこのようにきれいな堆積構造を見ることができます.
上は複合流リップル.峰の丸いのがよくわかる.下はカレントリップル葉理.
上方粗粒化・厚層化シークェンス.地層の上位は右.泥岩(黒い部分)から徐々に砂岩の厚さが厚くなるのがわかる.
このことから徐々に堆積の中心(この場合陸側)に近づいていったことがわかる.デルタフロントの典型的な堆積相です.
分岐チャネルの堆積物.内部堆積構造には斜交層理が発達する.
写真のように砂岩内に切り合いの構造もよく観察される.
分岐チャネル堆積物に見られる斜層理砂岩.近づいてよく見てみると↓
斜層理のフォアセットラミナにマッドドレイプが重なっているのがわかります.
また,そのラミナが側方で砂岩と泥岩の薄互層になっています.
この構造は,河川作用と潮汐作用の複合でできたと考えられます.詳しくは業績リスト(A4)の論文などをご覧下さい.
カレントリップル砂岩と泥からなるレンズ状層理.これも河川作用と潮汐作用の複合でできたと考えられます.
おまけ.対馬の夕日です.
関連した論文・報告は業績リストの(A3),(A4),(A5)などです.
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