巨大珪化木(岩石になった木の幹,直径110cm、厚さ40cm,970kg)。 中生代三畳紀(約2億3000万年前)、アメリカ産。
ナンヨウスギに似た組織をもつ材の化石。この材は地層に埋もれた後、組織が鉱物に置き換わりました。その大きさと年代を感じさせる様子に圧倒されます。中生代三畳紀にはこのような大木が茂る森があったことがわかります。この標本は触れる展示品として展示します。
・約4億年前の森林をつくったシダ植物の樹幹と担根体(根を付けていた器官,長さ1m)
ナンヨウスギの球果化石
(写真は縦断面、長さ6cm)。中生代ジュラ紀(約1億7000万年前)、アルゼンチン産。
中生代には裸子植物が多様になりました。この化石は組織が鉱物に置き換わり、種子の中の胚の様子まで見ることができます。
ヒダカハナカセキ
中生代白亜紀後期(約8800万年前)、北海道産。
中生代ジュラ紀末〜白亜紀前期(約1億3000万年前)に出現した被子植物はその後爆発的に多様になり、現在に至っています。葉の化石に比べて果実の化石はとても少なく、さらにこのように内部組織が保存されている化石は極めて貴重です。たくさんの雌しべが集まって花を作っている様子がわかります。中央大学理工学部、西田治文教授、所蔵標本。
(写真は横断面、直径18cm)。古生代石炭紀(約3億年前)、ブラジル産。
古生代に繁栄したシダ植物の一つです。この化石は組織が鉱物に置き換わり組織がよく保存されています。まるで現在の木生シダを見るようです。
・和泉層群から産出する約7000万年前の被子植物
・神戸層群(約3000万年前)の植物化石