平成16615

大阪市立自然史博物

電話 06-6697-6222

担当:学芸課 石井久夫

 

大阪市立自然史博物館 特別展「貝 -その魅力とふしぎ-」の開催について

 

===自然史博物館と長居植物園、花と緑と自然の情報センターでは   

         7/248/29の土、日曜日の開場時間を午後6時まで延長します===

 

 大阪市立自然史博物館では、平成16717()から95()まで、花と緑と自然の情報センター 2階のネイチャーホールにおいて、特別展「貝-その魅力とふしぎ-」を開催し、地球上のさまざまな環境に生息している色彩や形の変化に富んだ貝の標本など約1,200点を展示します。

知っていますか貝の正体

みどころ][木村蒹葭堂][キッズ][関連イベント

 

貝は、海、淡水、陸上に渡って生息しており、古くから人間にとって身近な生きものです。四方を海に囲まれ南北に長い日本では、諸外国と比べて貝の種類が多く、人々は昔から様々な目的と方法で貝を利用してきました。実際の貝化石の展示により貝の進化をたどるとともに、食用貝、貝細工、貝遊びなど、人と貝の関わりを紹介します。

ともすれば、私たちは貝の殻の美しさに目を奪われがちですが、本展では貝の解剖模型や生態写真、顕微鏡写真等により、生きものとしての貝の姿と生活を紹介します。併せて、近年増加している外来の貝や絶滅が危惧されている貝なども展示し、人間の営みが貝に及ぼしている影響についても考えていただく機会としました。

また、今回の特別展では、江戸時代の貴重な貝コレクションである「木村蒹葭堂(けんかどう)貝石(ばいせき)標本」(大阪府指定有形文化財、平成923日指定)を公開します。本コレクションは、江戸時代中期の大坂が生んだ偉大な本草学者である木村蒹葭堂の貝と石の標本コレクションです。通常、本コレクションは、温度・湿度が一定に保たれた特別収蔵庫に保管していますが、平成16年(2004年)はじめに、漆や貝殻の剥落、木地の接合部の剥離などの保存修理を施し、このたびは修復後の初公開となります。

 

 さらに、夏休み中の子どもたちが貝と親しみ、自然についての関心を深めていただく一助となるよう、会期中の土・日・祝日には、会場内の特設コーナーにおいてワークショップ“こどもぷろぐらむ「貝であそぼう」”を開催し、平日には「キッズマップ」を配布します。

 

なお、自然史博物館、長居植物園及び花と緑と自然の情報センターでは、市民の皆様のご要望に応え、平成16724()から829()までの土・日曜日の開場時間を1時間30分延長し、午後6時まで(入場は午後530分まで)といたします。

 ※長居植物園(担当:06-6694-8788  花と緑のまちづくり館 総務課 西村)


 

 

1 名 称:特別展「貝-その魅力とふしぎ-」

 

2 主 催:大阪市立自然史博物館、大阪市教育委員会

 

3  会 期:平成16717()95()

 

4  会 場:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール

(花と緑と自然の情報センター 2階)

             〒546-0034  大阪市東住吉区長居公園1-23

              TEL 06-6697-6222  FAX 06-6697-6225

               地下鉄御堂筋線「長居」駅下車 東へ徒歩10

               JR阪和線「長居」駅下車 東へ徒歩15

              近鉄南大阪線「矢田」駅下車 西北へ徒歩15

 

5  入場料:大人500円、高校生・大学生 400円(30人以上団体割引あり)

   本館(常設展)入館料( 300)とのセット券は、同700円、500

   前売り券は、同400円、300円(販売場所:自然史博物館)

 

     ※中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方、市内在住の65歳以上の方は証明書(ツルのマークの健康手帳、または本市発行の敬老優待乗車証等)を提示されると無料になります。

     ※博物館本館(常設展)、長居植物園への入場は別途料金が必要です。

 

6  開館時間:午前930分から午後430分まで(入館は4時まで)

     ※724()から829()までの土・日曜日は、午前930分から午後6時まで(入館は530分まで)

 

  7  休館:月曜日(ただし、祝日の場合は翌日)

                                            

                                            

 

              


展示の内容

 ■展示する貝標の点数  約1.200

      主な貝標本  世界最大の貝オオジャコ(殻長0.9メートルの巨大標本)、

         オキナエビス6種(海底にすむ大形の美しい巻貝)、

         オウムガイ3種、世界のタカラガイ・イモガイ(多数)、

         ヒオウギガイ・アズマニシキガイの美しい色彩変異、

         ベレロフォン・リツィテス化石(古生代の原始的な巻貝、頭

           足類)など。

 

 ■展示の構成

  【貝とは】

    貝のからだのつくりをカタツムリとアサリの大型解剖模型で展示解説し

    ます。

  【さまざまな環境で見られる貝】

    陸上、淡水、海岸、干潟、浅海底、深海底などの貝を分類して紹介。

    【地球上における貝の進化】

 古生代の巻貝(ベレロフォン)、同・頭足類(リツィテス)などの実物化

  石で貝の進化をたどります。

   【貝の鉱物学(生物がつくる鉱物)】

    貝殻の部位によって異なる結晶構造を電子顕微鏡写真で展示します。

  【侵入する貝、見られなくなった貝】

        南米原産で稲作に害を与えるジャンボタニシや、近年ほとんどいなくな

った日本産のハマグリなどの例をとりあげます。

  【貝そのものを学問する(軟体動物学の最近の進展)】

        DNA解析などでわかってきた貝どうしの類縁関係を説明します。

    【貝と私たち】

     貝拾いの楽しさ、蛤による貝合せ、真珠のでき方、貝細工(螺鈿、カメ

        オなど)、貝ボタン、食用貝の実態、遺跡の貝など。 

  【貝なかまとコレクション】

     全国各地の同好会・研究会を紹介。当館所蔵のコレクションの紹介。

 

 「木村蒹葭堂(けんかどう)貝石(ばいせき)標本」大阪府指定文化)の修復後初公開

    江戸時代中期の大坂が生んだ偉大な本草学者である木村蒹葭堂の貝と石の標本。潤(うるみ)漆塗りの重箱(567)と縞柿の重箱の中に、源氏貝や歌仙貝など文学にちなんだ貝や、日本にある標本の中では最初にヨーロッパからもたらされたモミジソデという巻貝などを含む貴重な貝類コレクションと、日本各地の貝化石を含む奇石コレクションが収められている。重箱に塗られた漆の剥落や木地の接合部分の剥離が見られることから、平成15年度に修復を施した。今回は修復後の初公開。                          (当館所蔵)


 ■こどもぷろぐらむ「貝であそぼう」(ワークショップ)

・「あなたの貝のびっくりカード!」(開催日:717,18,19,24,25,31日、81日) 

        貝の飛び出すカードづくり。会場内から自分で貝を選んでスケッチし、その後カー

         ドを作ります。

・「夏の砂場のミニミニ貝」(開催日:87,8,14,15日)

       参加者に身近な場所の砂を持ってきてもらい、学芸員がそれを同定する。砂を切り

         口に、貝の住む場所についてのワークショップを展開します。

・「貝の穴 たんてい団」(開催日:821,22,28,29日、94,5日)

穴の開いた貝をキーワードに展開(食痕、碁石加工のあと、アクセサリー加工のあ

         となど)。その後、貝にとっての殻の重要性を伝え、その上で自分で殻に穴をあけて

                みます。

  

※会期中の土・日・祝日に会場内の特設コーナーで開催

  ・ワークショップによって開催日が異なります。

     ・14回(午前11時、午後1時、午後2時、午後330分)

         ・定員:各回とも先着25名(小学生以上)

     ・プログラムに応じて材料費(50~100円)が必要。

 

 ■キッズマップのプレゼント

      小学生には、会場の展示がよくわかる「キッズマップ」を配布し、「貝のふし

ぎ」に迫ります。

     ※平日のみ

 

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