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午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週月曜日(休日の場合は翌日)
大人500円 / 高校生・大学生 300円 / 中学生以下 無料
常設展や植物園も見られるセット券がお得です。大人700円 / 高校生・大学生400円
*障害者手帳などをお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料。
*博物館本館・長居植物園への入場は、別途料金が必要です。(セット券を除く)

特別展『きのこのヒミツ』のみどころ

 森にそっと生えるキノコ。キノコに代表される菌類は自然生態系の中で、あらゆる生物の死骸や排泄物の分解に関与し、次の生命へとつなぐ大切な役割を担っています。陸上の自然は菌類抜きには語れない、自然の中でのリサイクルの大切さは皆が知っていることですが、これを具体的なキノコの生きざまで印象づけてもらうことを目的とします。

 展示は土の下で繰り広げられる、分解過程や、植物や動物との共生、シビアな寄生などさまざまな菌と他の生き物の関係を興味深いエピソードとともに紹介します。土壌動物学会の協力を得てきのこを食べ、時にきのこを利用するふしぎな「土壌動物の世界」もあわせて紹介します。

 凍結乾燥(フリーズドライ)で作製した、まるで生のままのような色鮮やかでふしぎな形の標本や樹脂に封じ込めた標本、リアルに再現された模型、さらには生のキノコを用いて展示することで、実感を持ってキノコの世界を感じていただくことができるでしょう。

 ふしぎ、ちょっと怖いキノコ。キワモノ的印象をもたれがちなキノコ(=菌類)ですが、そこから興味を掘り下げて、土に親しみ、自然の仕組みを知り、キノコを安全に楽しんでもらえます。

●見どころ1 今関六也氏による菌類スケッチ
●見どころ2 南方熊楠菌譜
●見どころ3 本郷次雄氏菌類彩色図譜
●見どころ4 フリーズドライのキノコたち


開催日が遠くてイベントページに詳細がないものは、情報確定次第更新しますので日を改めてチェックしてみてください。
・・・既にキノコ等に親しんでいるかた向けのプログラムです。
音楽と自然の広場
9月19日(土) 13:30〜14:45
会 場:自然史博物館エントランス前広場
演 奏:大阪市音楽団
解説トーク:佐久間大輔 学芸員
料 金:植物園入園料または博物館入館料が必要です
自然史オープンセミナー■「きのこのヒミツをさぐる」
9月19日(土)15:00〜16:30
会 場:自然史博物館 集会室
講 師:佐久間大輔(大阪市立自然史博物館)
*そもそもキノコは何者なのか、なぜキノコで世界は回ってるというサブタイトルがついているのか、キノコの秘密についてお話します。
菌類生態学講座
会 場:自然史博物館 集会室
参加費:各日とも一般1000円、菌学会会員600円(高校生以下は300円引き) ※特別展入場券付き
主催:日本菌学会・大阪市立自然史博物館・大阪自然史センター
*菌類と他の生物との相互作用を詳しく学べる講座です。生態系の中での菌類の役割を概観し、研究の前線に触れることができる機会です。菌類をみつめる幅広い視線に、アマチュアの皆様、大学院生のみなさんをふくめ、多くの方のご参加をお待ちしております。
菌類動物編 9月21日(月祝)10:30〜16:00
「アンモニア菌の世界」吹春俊光氏(千葉中央博物館)
「菌食動物とキノコの攻防」中森泰三氏(横浜国大)
「虫を分解する菌」出川洋介氏(筑波大)
菌類植物編 9月22日(火祝)10:30〜16:00
「菌根を通してみた森林生態系」松田陽介氏(三重大)
「菌従属栄養植物とは」大和政秀氏(鳥取大)
「枯死木、菌類、菌食昆虫をめぐるダイナミクス」山下聡氏(京大)
特別展講演会■「キノコから見える生態系」
9月23日(水祝)13:00〜16:00
会 場:自然史博物館 講堂
講 師:佐藤博俊氏(森林総合研究所)/折原貴道氏(鳥取大)
子どもワークショップ■「きのこのこ」
9月26(土),27(日)/10月17(土),18(日)1日3回(26日は2回)
会 場:特別展会場内
*キノコには、キノコの子どもを空に飛ばすふしぎな仕掛けがあるんだ。キノコをみつめて、いろんなふしぎをみつめてみよう。
特別展ガイドツアー■「街のキノコ探検隊」
9月26日(土)「きのこを語ろう パート1」
10月3日(土)「きのこを語ろう パート2」
10月31日(土)「きのこ博士入門」
時 間:10:30〜12:00
会 場:特別展会場内
主 催:大阪自然史センター
テーマ別観察会■「雑木林のキノコ」
10月12日(月祝) 終日 雨天中止
場 所:堺市方面
*秋の長雨の終わり頃、雑木林に出てくるキノコを探してみましょう。
自然史オープンセミナー
■「菌類の系統、硬いキノコを中心に」
10月17日(土)15:00〜16:30
会 場:自然史博物館 集会室
講 師:服部力氏(森林総合研究所)自然史オープンセミナー
*専門家が少なく、キノコを専門にする人でも「難しい」というサルノコシカケの仲間。目の付け所はどこなのか、系統分類はどのように研究されているのか、第一線で研究されている服部さんの研究をご紹介します。
公開講演会 ■日本変形菌研究会
■「変形菌とその仲間たち」
11月1日(日)14:00〜16:00
場 所:自然史博物館 講堂
主 催:日本変形菌研究会
プレスリリース
2009/4/21 pdf 424KB
2009/8/04 pdf 352KB
チラシ











ミニミニきのこずかん
イボテングタケ
松林などに生える大型のテングタケ。2002年に京都の小田氏らによって新種記載された。有毒。
トガリアミガサタケ
春、サクラやイチョウなどの周りに発生するキノコ。この仲間はヨーロッパを中心に食用にされることが多い。
撮影:大久保雅弘氏
オオシロカラカサタケ
1980年代以降関西に急速に拡大したキノコ。芝生などのまわりで地中の枯れた根などを分解している。公園や学校の校庭にもごく普通に生えている。
触れても危険はないが、食べると中毒を起こす。
写真:長居公園内
キアミアシイグチ
ナラやカシと共生するキノコ。落ち葉などを分解していると思われることの多いキノコだが、ナラやカシ、マツなどと共生しているキノコはかなり多い。植物にリンなどの養分を提供し、糖分を得ている。
ダイダイイグチ
ナラやマツの林でこれらの植物の根と共生している。派手な橙色だが、触れた部分はサッと青黒く色が変わる。
凍結乾燥標本
マイナス40度に凍らせた後、真空下で乾燥させたフリーズドライの標本。水分が抜けて重さは元の10分の1から20分の1になっているが、形はほとんどそこなわれていない。
左から、トガリアミガサタケ、ムラサキカスリタケ、シロテングタケ
南方熊楠菌誌
(国立科学博物館 所蔵)
この標本は1914年に採集されたもの。熊楠自身は新種として公表したいと考えていたようだが、論文にされることはなく、標本と記録だけが残った。1994年に小林孝人氏が残された標本を再検討し、イギリス産のアセタケと同一種と判断し、新たに和名としてミナカタトマヤタケの名を与えた。
画像提供:国立科学博物館