大阪府のソウシチョウ分布調査

大阪府のソウシチョウ分布図

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 ソウシチョウはササのある林に生息する小鳥です。
 良い声で囀るので、日本へはペットとして持ち込まれました。逃げ出した個体が、最初に六甲山、その後、大台ヶ原周辺、関東北部、九州などに定着しました。
  大阪府では、2003年に能勢町北部で最初に繁殖期の確認がなされ、非繁殖期には平野部にも降りてきていました。 2007年までには生駒山地や金剛山地へ分布を拡大。 2008年以降、北摂や生駒山地への繁殖分布の拡大が知られていましたが、実態が 不明でした。
 そこで 、2015-2016年に大阪鳥類研究グループが中心になって大阪府内の分布を調査しました。

 生駒山地や金剛山地には広く高密度で生息していますが、北摂山地では能勢町周辺や池田市以外にはあまり生息していません。和泉山脈では、東から侵入して、西に分布を拡げている真っ最中です。

 そこで、下記の要領で情報を集めます。大阪府でソウシチョウを見つけたら、大阪市立自然史博物館の和田(wadat@omnh.jp)まで送って下さい。とくに能勢町・池田市以外の北摂山地、和泉葛城山以西の和泉山脈、丘陵地での情報を歓迎します。よろしくお願いします。

◆探し方
 姿を見つければ間違いようはありませんが、ササの中に隠れている事が多いので、囀りで探すのが普通です。馴れれば警戒声でも見つけられます。

◆見分け方
 姿は見間違えようがありません。複雑で長くて美しい囀りは、音質がメジロに近く、節回しはクロツグミでもありそうなので、充分予習してから探しに行った方がいいでしょう。


撮影:佐々木勇氏

ソウシチョウの情報募集! →情報募集は終了しました

・調査範囲:大阪府とその周辺地域。
・調査期間:2015年〜2019年(情報募集は終了しました)
・調査対象:ソウシチョウ
※とくに繁殖期(5月〜7月)の能勢町と池田市以外の北摂山地、和泉葛城山以西の和泉山脈、低地から丘陵地の林の情報を歓迎します。

◆ソウシチョウを見つけたら、以下の項目をお知らせ下さい。
・観察者名
・観察日
・観察時間
・観察場所(とっても詳しく、ピンポイントの緯度経度を)
・個体数
・囀りの有無、その他繁殖に関連した行動
・論文化する際の名前の公表の可否(情報提供者一覧としてお名前を載せます。個々のどの情報の観察者かは公表しません)

◆データの送付先:大阪市立自然史博物館の和田(wadat@omnh.jp)。囀りがソウシチョウがどうか自信がないときは、音声を添付して下さい。

◆データの取扱い
 頂いた情報は、大阪市立自然史博物館のデータベースに登録するほか、HPでも公表し、展示に使うこともあります。外来生物調査プロジェクトProject Aの調査結果に盛り込みます。


大阪府のソウシチョウ分布図

●2007年年まで
 観察記録の場合、1990年代の記録は赤、2000年以降の記録は紫で示す。繁殖期(5月-7月)は■、非繁殖期は□(白抜き)で示す。

●2015年〜2016年
 2015年と2016年の5月〜7月にソウシチョウを確認した山を示します(主に囀りで生息を確認)。黒●は高密度に生息、灰●は低密度に生息、白○は確認されませんでした。