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本の紹介「学びなおすと地学はおもしろい」

「学びなおすと地学はおもしろい」小川勇二郎著、ベレ出版、2010年10月、ISBN978-4-86064-270-9、1500円+税


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【中条武司 20110224】【公開用】
●「学びなおすと地学はおもしろい」小川勇二郎著、ベレ出版

 日本を代表する構造地質学者である小川勇二郎さんが書かれた、日常の中にある地学的な現象を紹介した本書。とても刺激的な内容かつ博識でいろいろなことに興味を持つ著者のすごさ、問題意識の高さがうかがえる。ばりばりのプレート論者の著者が、「でも地向斜も悪くないんじゃない」みたいなことを書いているのにはちょっとびっくり。
 でもこれは一般書ではないよ。「簡単にわかるモール円」って、私は学生の時にこれであなたの集中講義を挫折したよ。「学びなおすと」とタイトルにあるということは、かつて地学を学んだ人を対象に書いているということ? せっかくだから地学を知らない人(理系じゃない人)向けに書かれたらいいのになと感じた。

 お薦め度:★★  対象:地学を専攻する大学学部生

【魚住敏治 20110223】
●「学びなおすと地学はおもしろい」小川勇二郎著、ベレ出版

 私たちのまわりにおきている現象や、見ている地形などが実際にどういう力がかかることによって成り立っているのかという書き方になっています。
 「学び直す…」という表題のわりに説明が中途半端でなにかモヤモヤとした感じが残ります。
 でも、なんとなく学び直さなくてはならないということだけは、分かったような気がします。

 お薦め度:★★  対象:

【西村寿雄 20110222】
●「学びなおすと地学はおもしろい」小川勇二郎著、ベレ出版

 地質学も総合的な視点で学び直すと楽しくなるというふれこみである。章立ても「人間と地学」「流れの地学」「破壊の地学」「温泉の地学」など、現象として見える地質現象を中心にまとめている。個人的には「隕石の地学」にある「インパクトテクトニクス」に興味を持った。地球上のさまざまな現象から、その原因を類推していくダイナミックな論理の楽しさが読み取れる。最後に著者は「地質学は、状況証拠の積み重ねだからおもしろい」と説く。地学は「夢」を追い求める学問だから楽しいと読み取れる。

 お薦め度:★★★  対象:地学に夢を求めようと思っている人(高校生以上)

【萩野哲 20110217】
●「学びなおすと地学はおもしろい」小川勇二郎著、ベレ出版

 高校時代に地学で苦しんだ人は多いであろう。かく言う筆者もそのひとりであり、本書の表題に引かれた。内容を構成する13章はそれぞれ興味深い話題であるが、如何せん知識不足の人間にとっては、読み流すにも専門用語は多く、理解できない(ほんまに地学かあ〜。物理とちゃうんか〜)。残念ながら中途半端な内容(換言すると私の理解不足)と言わざるを得ない。

 お薦め度:★★  対象:ある程度地学を理解している人

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