喰い道楽

2000年9月10月11月、12月


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2000年11月9日  ガザミとマアナゴ

材料の入手:魚の担当学芸員が、展示のための調査に行ったおみやげ。ガザミは、漁師さんがおみやげにくれたらしい。採集場所がわからないので、すべて腹の中に。マアナゴは標本用に採集。標本にしたあまりを頂く。まだ生きてる。
調理法:ガザミは塩ゆでして、そのまま食べる。マアナゴは、はらわたをとって、醤油と砂糖とだし汁を混ぜたタレに浸けてから、焼く。
コメント:ガザミは新鮮でうまい!ケガニなどに比べると、身はあっさりしていて、ミソは少し苦みがある。マアナゴは、小さめなので頭以外は骨も食べられる。とってもうまい。


2000年10月29日  ヌメリイグチ

材料の入手:和泉葛城山での行事中に採集。自分で同定したけど、たぶん大丈夫。まあはずしても、毒はないでしょう。一緒にまたコガネタケのようでコガネタケでないキノコもあったけど、今度は標本用にしか採集しなかった。
調理法:ごま油で炒めて、大根おろしに混ぜる。
コメント:うまい。大学に入って初めて食べさせられたキノコが、このヌメリイグチで、その時も大根おろしに混ぜた。なんか懐かしい味。


2000年10月26日  ハタケシメジ

材料の入手:今日、豊能町方面の調査で採集。自分で同定したけど、たぶん大丈夫。一緒にフウセンタケ科のキノコも採集。アブラシメジかと思ったけど、図鑑を見てみると違うような…。というわけで、こちらは却下。
調理法:豚肉と茄子と一緒に炒めて、だし汁でといた卵をかけて、卵とじ風に。
コメント:とってもうまい。文句なし。この秋一番かも。


2000年10月25日  アジサイ

材料の入手:アジサイの花をもらった。嬉しいけど、なんでまた盛りの過ぎた今頃アジサイの花?と思ったら、お茶にして飲めっていう。アジサイ茶とは初耳やけど、試してみました。
調理法:番茶からほうじ茶を作る要領で、洗ってちぎってから、フライパンで煎る。乾燥してきたときに、焦げないように注意。あとは、普通にお茶をいれる。
コメント:ちょっとドキドキしながら飲んだけど、思ったよりも普通の味。爽健美茶みたいな感じで、ほんのりと甘みがある。でも後味が少し変。飲んだらのどが渇く感じ…。


2000年10月21日  コガネタケ

材料の入手:出灰への調査で採集。自分で同定したけど、正しいと思います。
調理法:米がなかったのでスパゲッティに。豚の挽肉と茄子と一緒に炒めて、バターと塩胡椒。さらに醤油少々で味付け。
コメント:あっさりした味で、傘も軸もしっかりした歯ごたえ。なかなかうまかった。ただ、少し変な臭いがした。その後、一部標本用に残しておいたキノコを、担当学芸員に見てもらった。なんとコガネタケではなく、シワカラカサタケかオオシワカラカサタケと同定された。図鑑を見ると、食不適とか、可食(?)などと書いてある。見事に、可食であることは証明されたけど、臭いからするとあまり食には適さないかも…。


2000年10月18日  カラカサタケ、シロカノシタ

材料の入手:岩湧山への調査で採集。自分で同定したけど、たぶんそんなに違ってないでしょう。
調理法:まとめて、鶏肉と茄子と一緒に炒める。味付けは、酒と醤油。
コメント:どっちもとってもうまかった。どちらもキノコらしいおいしい味。ただカラカサタケの軸は、繊維質で堅かった。


2000年10月12日  キクバナイグチ

材料の入手:陶器山への調査で採集。同定は、キノコ担当学芸員。大量でした。
調理法:鶏肉、茄子、人参と一緒に炒める。味付けは、酒と醤油。
コメント:あんまりうまくなかった。軸はやけに堅く、傘はとても柔らかい。赤と黄色のきれいなキノコが、切って空気に触れると、青くなる。それを炒めると茶色くなる。まあ色はどうでもいいんやけど、味があんまりない。


2000年10月11日  ヌメリイグチとフウセンタケ

材料の入手:泉原への調査で採集。同定は自分で。ヌメリイグチは自信を持っていましたが、フウセンタケ類の同定は難しいので、たぶんそうだろうと言う程度。でもフウセンタケ類にあまり怖いキノコは知られてないので…。
調理法:鶏肉・人参、さらにまだ残っていたアケビと一緒に炒め物に。生姜と大蒜も一緒に。味付けは、豆鼓醤と醤油。
コメント:おいしかった。けど味付けが濃すぎたのと、アケビの苦さが買ってたので、残念ながらキノコの味は、あまりわからず…。


2000年10月8日  ミツバアケビ、ヤマノイモ、カキ

材料の入手:河合寺への行事で採集。ヤマノイモってのは、もちろんムカゴのこと。カキは庭先のを失敬したのではなく、野生(化した?)のを採りましたので、念のため。
調理法:ムカゴとカキは、歩きながらそのまま食べる。アケビは、中身はその場で食べたけど、果実の外側(紫色の奴)を持って帰って料理。苦い物なので、ニガウリをまねて、豚肉・エノキ(市販品)・木綿豆腐・ニンジンと一緒に炒め物に。味付けは、酒と醤油。名付けてアケビチャンプルー。
コメント:ムカゴはいつもの通りおいしかった。カキは、渋柿が一つと、甘い柿が一つ。どうも混じっているようで…。アケビの中身は、とても甘くておいしかった。自然に開いた物の方が、甘いような気がする。アケビチャンプルーは、想像以上に美味。以前は、もっと苦くて食べられなかったけど、いろんな具と一緒だと、ほどよく苦くてうまい。


2000年10月5日  オニタケ、ツルタケ、カバイロツルタケ

材料の入手:昨日、河合寺への行事の下見で採集。同定は、いずれもキノコ担当学芸員。まあオニタケとカバイロツルタケは大丈夫そう。でもツルタケは、軸に模様がないのが変…。などと言ってるので少し不安。ツルタケはテングタケ科なので、もし同定ミスがあるとやばそう。と思いつつも1本だけだったので食べることに。
調理法:全部まとめて、鶏肉と茄子と一緒にホイルで蒸し焼き。味付けは、酒と醤油。
コメント:いずれもとってもうまかった。残念ながら、どれがどの味かよくわからなかったけど…。果たして中毒症状は現れるかと、少しドキドキしたけど、結局なんにもなかった。


2000年10月2日  トリガイ、モンゴウイカ、テナガダコ、イヌノシタ、アカタチ、ネズッポなど

材料の入手:魚担当学芸員が、新展示作成のための調査兼資料収集で、大阪湾の漁船に乗ってきました。そのおみやげ。他にも、サルエビにアカエビ、シャコ、いろんな魚など。けっこうたくさんあって、みんなで調理して食べました。トリガイの身を取り出すのを手伝っただけですが…。中からカクレガニの一種がけっこう出てきて、おもしろかったです。
調理法:トリガイとモンゴウイカは生で醤油をたらして。テナガダコは塩もみの後、ゆでて、醤油をつけて。サルエビやシャコは、ゆでて。イヌノシタ煮付けに、アカタチとネズッポはみそ汁に。
コメント:サルエビとシャコは食べるのが面倒なのでパスしました。ってゆうか、先にトリガイとモンゴウイカとテナガダコを食べてたら、腹がいっぱいになってしまった…。どれもとてもうまい。新鮮な魚介類は、生で醤油をたらすのが、一番好きです。魚の煮付けやみそ汁もうまかった。


2000年10月1日  ウスヒラタケ、ヤマドリタケモドキ、ヌメリイグチ、タマゴタケ

材料の入手:本日、和泉葛城山への行事で採集。同定は、いずれもキノコ担当学芸員。タマゴタケは間違えようがないし、ウスヒラタケは大丈夫だろう。イグチ類は、多少同定が間違っていても問題ないだろうと。本当は、ヤマイグチもGETしたんですが、割ってみると傘まで虫に先に喰われていたので、パスしました。
調理法:全部まとめて、豚肉とナスと一緒に炒めて、醤油だけたらす。
コメント:とてもうまかった。もちろん中毒症状もなし。ウスヒラタケは、シメジとして売っているヒラタケと似たような物。と思ったら、少しキノコ味が強かった。まあまあうまい。ヤマドリタケモドキは、あっさりしていて、歯ごたえがあってうまい。イロガワリヤマイグチと似た感じ。ヌメリイグチは、味はあっさりだが、ヌルヌルした歯ごたえが、とってもうまい。今回の中では一押し。タマゴタケは、かなりうまい。けど、何か少し変わった味がした。バター炒めの時は気づかなかった…。


2000年9月24日  タマゴタケとイロガワリヤマイグチ

材料の入手:生駒山への行事で採集。イロガワリヤマイグチは自分で、タマゴタケはキノコ担当学芸員に譲ってもらう。同定は、いずれもキノコ担当学芸員。まあタマゴタケは間違えようがないし、イロガワリヤマイグチは図鑑によると食毒不明だが、イグチは多少間違えても問題ないだろうとの判断。実はオニタケももらったけど、このグループはもし間違えるとやばいので、食べるのはやめておくことに。
調理法:一緒にバターで炒めて、塩とコショウをふる。
コメント:おいしかった。けど、バターの味が勝ちすぎで、いまいちキノコの味がわからなかった。イロガワリヤマイグチは、イグチとは思えないくらい歯ごたえがある。とくに中毒もなし。


2000年9月22日  イヌマキの果柄とヤマボウシの果実

材料の入手:生駒山への行事の下見で採集。イヌマキは興法寺の境内で、ヤマボウシはさらに生駒山に登ったところで。枝に付いているのやら、下に落ちているのを拾う。
調理法:その場でそのまま口の中へ。
コメント:どちらもおいしかった。イヌマキの果柄は、味も食感もイチイに似ている(同じような針葉樹の相同部位やから当たり前やけど)。ヤマボウシの果実は、信じられないくらい甘い。難点は、汁気が少なく、皮が固く、口の中でじゃりじゃりすること。しがんで甘みを味わって、吐き出すのがいいと思います。


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