◆探し方
山林には広く分布している可能性があるのですが、焦点を絞らないと探すのは面倒です。そこで社寺林を探すことをお勧めします。東京での調査によると、ムササビは胸高直径50cm以上のスギの大木に住み着いていることが多いそうです。そして、その下に多くの糞を落とします。そこで、社寺林の大木の下で糞を探してみましょう。
大量にあればすぐに見つかるのですが、少数しかない場合は、見つけるのが大変です。地面に這いつくばって、目をさらのようにして地面を捜しまわりましょう。
◆見分け方
直径3〜6mm程度の球状の糞をします。新鮮な糞は黒っぽいのですが、古くなると白っぽくなります。新鮮な時は正露丸をイメージしたらいいでしょう。他の動物の糞で間違う相手はありませんが、果実や何かの固まりと紛らわしいことがあります。そんな時は、割ってみたらわかります。ムササビの糞は簡単に割れて、中は細かく砕かれた植物質です。
・調査範囲:大阪府とその周辺地域
・調査期間:2007年〜2008年
・調査対象:ムササビ、及びムササビの糞
◆ムササビ、またはムササビの糞を見つけたら、以下の項目をお知らせ下さい。
・観察者名
・観察日
・観察場所(とっても詳しく、できれば地図上でピンポイントで示してください)
・その他気付いたこと(環境や行動など)
◆データの送付先:大阪市立自然史博物館の和田(wadat@omnh.jp)。もしあれば、画像を添付して下さい。ムササビの糞はできれば採集して実物をお送りください。もし死体を見つけたら、それもぜひ博物館まで!
◆データの取扱い
頂いた情報は、大阪市立自然史博物館のデータベースに登録するほか、HPでも公表し、現在準備中の「大阪の哺乳類」の本にも盛り込みます。