シカとウサギのツブツブ糞探し

シカとウサギの情報募集  シカマップ(大阪府)  ウサギマップ(大阪府)

ホームへ戻る



 中型〜大型の草食哺乳類としては、大阪にはニホンジカ、イノシシ、ノウサギの3種が生息しています。この内、シカとイノシシは近年増加して問題になっています。とくにイノシシは急速に大阪府全域に分布を拡大したようなのですが、フィールドサインでの確認が難しく(足跡と掘り跡はシカと紛らわしく、糞が意外と見つからない)、詳しい生息状況を調べるのは困難です。
 シカは主に北摂に分布しています。ただし生駒山地北部でも時々記録されています。足跡はイノシシとの区別が困難ですが、幸い大阪府にはカモシカは分布していないので糞によって容易に分布調査ができます。
 ウサギは山地と一部の丘陵に広く分布しています。どっちかと言えば夜行性で、姿はなかなか見られませんが、糞によって容易に生息を確認できます。もしカイウサギが放されていたら、その糞と区別するのは難しいのですが、その問題は後回しにして、とりあえずウサギの糞の分布図をつくってみようと思います。

そこで、下記の要領で情報を集めます。こんな感じのシカやウサギの糞を見つけたら、あるいはシカやウサギを見つけたら、大阪市立自然史博物館の和田(wadat@omnh.jp)まで送って下さい。よろしくお願いします。



◆探し方
 草などを食べたら糞をします。採食するような開けた草地、農耕地周辺、伐採跡地などで、糞を探しましょう。

◆見分け方
 上の写真の左がシカの糞、下がウサギの糞です。シカの糞は、いろいろな形をしていますが、基本的に俵型です。ただし、軟便の場合は、いくつかの糞がひっついていることがあります。ウサギの糞は、饅頭型です。カモシカやヤギはシカの糞に、カイウサギはノウサギの糞に似ていますが、シカとウサギの両者を間違うことはあまりありません。大きさは普通は直径1cm程度ですが、小さい個体は小さい糞をします。


シカとウサギの情報募集!

・調査範囲:大阪府とその周辺地域
・調査期間:2007年〜2008年
・調査対象:シカとウサギ、及びシカやウサギの糞

◆シカやウサギ、またはシカやウサギの糞を見つけたら、以下の項目をお知らせ下さい。
・観察者名
・観察日
・観察場所(とっても詳しく、できれば地図上でピンポイントで示してください)
・その他気付いたこと(環境や行動など)

◆データの送付先:大阪市立自然史博物館の和田(wadat@omnh.jp)。もしあれば、画像を添付して下さい。ウサギの糞はできれば採集して実物をお送りください。もし死体を見つけたら、それもぜひ博物館まで!

◆データの取扱い
 頂いた情報は、大阪市立自然史博物館のデータベースに登録するほか、HPでも公表し、現在準備中の「大阪の哺乳類」の本にも盛り込みます。


シカマップ(大阪府)

2000年以降の大阪府下でのシカ(●:標本、■:観察)、及びシカの糞(◆)の確認地点。


ウサギマップ(大阪府)

2000年以降の大阪府下でのウサギ(●:標本、■:観察)、及びウサギの糞(◆)の確認地点。